人工芝を敷くとムカデが出やすい?噂の真相を徹底解説
天然芝と違って、虫問題とは無縁の印象のあった人工芝ですが、ムカデが出やすいという噂があるようです。そんな噂を耳にしたら、小さなお子様やペットを飼っているご家庭の人ならなおさら心配で人工芝の導入をためらってしまいますよね。
今回の記事では、人工芝を敷くとムカデが出やすいのかどうかについて、徹底解説していきます。
人工芝を敷くとムカデが出るって本当?
結論から言うと、人工芝を敷いたからといってムカデが出ることはありません。むしろ、人工芝を敷くことでムカデを含む害虫が出にくくなるのですが、何らかの原因で人工芝にムカデが発生してしまうことがあるようです。
困った事例を紹介
Tさんは山沿いに建っているアパートの1階にある庭付き賃貸にお住まいです。小さなお子さまがいらっしゃるので、裸足で庭に出て遊べるようにと人工芝を設置されました。
山沿いの立地のため、日当たりがあまりよくありません。
ある日、いつものようにお子さんと人工芝の上で遊んでいると、芝葉にムカデが絡まって死んでいるのを見つけました。
慌てて子どもを部屋に連れていき、人工芝に殺虫剤を撒いたそうですが、もしかしたら人工芝の下に巣を作っているのではと疑ったそうです。
このケースでの問題点は以下の3つが挙げられます。
- 山が近かったこと
- 日当たりのよくない場所だったこと
- 水はけが悪くなっていた可能性があること
人工芝を設置したことによってムカデが発生したというよりは、水はけの良くない湿った環境を作ってしまったがために、本来は住みつきにくいはずのムカデを寄せ付けてしまった可能性があります。
事実!人工芝には虫が寄り付きにくい!
プラスチック原料で作られている人工芝は、そもそも虫が寄り付きにくい素材です。抗菌加工されている人工芝も多いので、本来なら害虫だけではなくカビなどにも強く作られています。
ただ、Tさんのように、立地や土壌の状態などの環境が原因で、ムカデなどの害虫を寄せ付けてしまう可能性もあります。
人工芝の表面にはエサはない
先ほどもお伝えしたように、人工芝をエサにする害虫はいません。害虫を発生させないためには、人工芝の表面にエサになるようなゴミが落ちていたり、腐敗した落ち葉を放置したり、人工芝の上に害虫のエサがあるような状態にしないことが大切です。
また、ジュースや赤ちゃん用ミルクなどの甘い匂いのするものにムカデなどの害虫は寄ってきます。万が一こぼしてしまったら水ですぐに洗い流すようにしましょう。
水はけが良ければ湿気も溜まりにくい
人工芝を敷く際は、水はけの良い人工芝を選ぶことが非常に大切です。日当たりが少々悪くても、水はけが良ければそれほど問題にはならないことがほとんどです。人工芝を土の上に敷いた場合でもベランダなどのコンクリートの上に敷いた場合でも、水はけの良い人工芝なら、湿気に関してそれほど心配する必要はないでしょう。
ただ、水はけが悪い人工芝を日当たりの悪い場所に設置すると、人工芝の表面や裏側が濡れている状態が続くので、当然湿気も溜まりやすくなります。多湿状態は害虫だけではなくカビの発生にもつながります。
水はけの良い人工芝を選んで、多湿状態を回避することが大切です。
水はけとカビとの関係性については以下の動画も参考にしてみてください。
人工芝付近でムカデを見かける理由とは?
人工芝付近でムカデを見かける理由には、いくつか考えられます。
- 人工芝にムカデのエサになるようなものがある
- 人工芝に破れや隙間がある
- 人工芝がムカデの好む環境になっている
ムカデのエサになるようなものが人工芝の上にあると、ムカデを呼び寄せる原因になります。普段からムカデのエサになるものを取り除いておくことが大切です。
また、ムカデが活発に活動する時期やムカデの好む環境を把握しておくようにしましょう。
ムカデは子育てをする虫です。そのため、一匹見かけると数匹が周りにいる可能性が高いので注意が必要です。
人工芝に破れがある
人工芝に破れがあると、隙間を通って害虫が発生する可能性があります。土の上に設置している場合はとくに、人工芝に破れがあるとその隙間から雑草が生えてきてしまう可能性があり、雑草に集まった虫がムカデのエサになることもあります。
人工芝の破れなどの隙間があれば、早急にその部分を取り換えるなどの対応が必要です。隙間を作ったままにしておくと、雑草や虫の問題が起こりやすいので、普段から破れや破損、雑草が生えてきている場所がないか注意しておきましょう。
ムカデが好む環境って?
ムカデは次のような環境を好みます。
- ゴキブリやクモなどのエサとなる昆虫がいる
- 湿度が高い場所
- 狭くて暗い場所
- 落ち葉の下や朽ちた木の中など
ジメジメした通気性の悪い場所でよく目撃されています。
ムカデが発生する時期
ムカデは主に春から秋にかけて活動します。特に5~6月は産卵期なので発生しやすく、生まれた子どものムカデは秋ごろにかけて大きく成長するので、秋ごろも多く発生する傾向があります。
ただ、暑さには強くないので、真夏は少々活動が鈍ります。高温化した人工芝の上で死んでいるのを見かけることもあるでしょう。
ムカデが発生しやすい場所
ムカデが発生しやすい場所は、狭くて暗い湿度の高い場所です。また、ムカデはエサのいる場所を求めて移動するので、屋内外に限らず発生します。
特にゴキブリを好んで食べるので、屋内にエサとなる虫が多く住みついている家ではムカデをよく見かける可能性があります。
ムカデによる悪影響
ムカデに噛まれると以下のような症状が現れます。
- ズキズキする激しい傷み
- しびれ
- 赤く腫れる炎症
- かゆみ
ムカデの毒はハチの毒と似ていてアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。発熱や吐き気などの症状が見られる場合は、すぐに病院を受診しましょう。
もしムカデを見つけたらどうすればいい?
ここからは、人工芝付近でムカデを見つけた場合に、どのように対処すればよいのかを考えていきましょう。
ムカデが発生した理由を突き止める
ムカデを見かけたら、何より発生理由を突き止めるのが先決です。どこから発生したのかなど、発生源やすみかとなっている場所があれば、殺虫スプレーで対処しましょう。また、再度人工芝にムカデが近づかないように、ムカデ除けの薬剤を人工芝周辺に撒いたりムカデが嫌いなニオイのハーブを近くに植えたり、再発防止に努めましょう。
水はけを確認する
ムカデが発生した理由が分からない場合は、人工芝の水はけを確認してみましょう。雨が降っていないのに人工芝の裏側が湿った状態のままなら、水はけがうまくできていない可能性が高いです。
水はけが悪いと、ムカデだけではなくその他の害虫を発生させるリスクが高まります。水はけを改善すれば、ムカデを含めた害虫の発生を抑えることができるでしょう。
人工芝にムカデを寄せ付けないための方法って?
人工芝にムカデを寄せ付けないためには、ムカデの好む環境を人工芝によって作らないことが大切です。
人工芝選びや施工時のポイントとして、
- 隙間を作らないこと
- 水はけの良い人工芝を選ぶこと
この2つが非常に重要です。
人工芝に隙間を作らない
ムカデは狭くて暗い場所が大好きです。人工芝と人工芝との間にちょっとした隙間があるだけで、恰好のすみかになります。
人工芝を施工する際、芝と芝とをジョイントする部分はしっかり固定することが大切です。ムカデや害虫対策としてはもちろんですが、ジョイント部分が綺麗に固定できているかどうかは、見た目の美しさも左右します。
業者に施工を依頼すると、ほとんどの場合接着剤でジョイント部分を固定します。そのため、比較的隙間ができにくいのですが、DIYで人工芝を設置する際はU字ピンを使用することが多いでしょう。ジョイント部分は特にしっかり固定するように注意すれば、仕上がりも綺麗でムカデも入り込みにくくなるはずです。
水はけの良い人工芝を選ぶ
水はけの良い人工芝選びは、特に有効なムカデ対策です。水はけの良い人工芝を選ぶポイントは
- 排水穴がしっかり等間隔にあけられている
- 排水穴が小さすぎない
などの点をチェックすると良いでしょう。
また、人工芝の下に敷く防草シートが原因で水はけが悪くなっている場合もあります。そんなときは、防草シート不要のフィールドマジック「ドリネージュプロ」をおすすめします。
ドリネージュプロは、排水穴ではなく芝生の面全体から排水できる画期的な技術です。面からの排水というのは、水分がそのまま芝生を通過していくイメージです。
防草シート不要の「ドリネージュプロ」なら、防草シートとの間に湿気もこもりにくく、害虫の好む環境になるのも防げます。防草シートの費用も節約できて一石二鳥の人工芝ですよ。
人工芝の水はけに注意してムカデを寄せ付けない環境を作りましょう
今回は、人工芝とムカデの関係についてお話してきました。
ムカデが好む環境を人工芝によって作ってしまっては、安心して生活できません。水はけを含め、ムカデのエサになるようなものを排除し、衛生的にしておくことでムカデだけではなくその他の害虫も防ぐことができます。
今回ご紹介した方法を参考に、害虫対策を行って快適で安全な人工芝生活を送りましょう!
当社では無料サンプル請求が行えます。DIYでは難しい場合のご相談や、ドリネージュプロに関するご質問など、人工芝に関するお悩みはお気軽にお問い合わせください。