人工芝は以前に比べて広く知られるようになり、新築のお庭の外構工事で、天然芝パイルの代わりに人工芝を設置される方が大変多くなっています。
駐車場の目地に人工芝を活用する、ワンランク上のお庭づくりを楽しむ人もいますよ。
特に、素人でも簡単に庭造りできる人工芝が急増中。
楽天などの通販サイトでも、DIY用の人工芝は人気があるんですよ。
通販サイトで人工芝を購入しても、値段によっては送料無料でお届けしてくれるところもたくさんあるのでお得です(北海道や沖縄は別途送料がかかる場合も多いですが)
人工芝をDIYするのであれば、綺麗な出来栄えや見た目の良さにはこだわりたいもの。
自分でDIYするのはなんとなく難しそうなイメージがありますが、コツさえつかんでおけば大丈夫!誰でもできちゃいますよ。
ここでは、自分で人工芝を敷く際の細かな貼り方のポイントや注意点について紹介します。
このページの目次
1、下準備、下処理をしっかりすること

人工芝をDIYで設置するためには、まずは必要な道具や材料を揃えることからスタートします。
人工芝の施工時に必要なもの、道具は以下の通りです。
- 人工芝
- 防草シート
- 真砂土(山砂)
- 珪砂
- 定規
- スコップ(大小)
- トンカチ
- カッター
- ハサミ
- 養生テープ
- レンガ
- 油性マジック
- ジョイントテープ
- U字ピン
これらの道具や必要なものをすべて準備しましょう。
基本的にはホームセンターなどで手軽に調達できるものばかりです。
また、人工芝のDIYをする日は、天気がよい日に行いましょう。
雨の日にやると、土がびちゃびちゃで綺麗に設置できませんよ。
2、整地をしっかりとすること
人工芝を綺麗に敷けるか敷けないか?は整地がどれだけ丁寧にできるか?が重要です。
この整地の仕方で最後の仕上がり、施工後の出来栄えが大きく左右されてしまいます。
まずは、地面にある雑草や石などを取り除いていきます。
石は障害物となり、施工後の人工芝がぼこぼこになってしまう原因となるでしょう。
小さい石でも全て綺麗に取り除くようにしたいです。
また、石ころだけではなく、土に雑草の根っこが残っていると地がしまりませんし、雑草が再び生えてくる可能性があるのでしっかりと取り除いておきましょう。
草むしりをするときには、スコップで土を切るようにして取り除きます。
石や雑草を取り除いたら、土の高さを合わせて平らを意識しながら地面を叩いて圧をかけていきます。
下地の高さも考慮しなければならないので、タイルが敷いている場合などは、タイルの下から5mm位のところに土を下げるとよいでしょう。
土が柔らかいまま施工してしまうと、人工芝がどんどん沈んでいってしまうので、しっかりと力を入れて土を押してください。
転圧機などをレンタルするご家庭もありますよ。
お庭に排水口がある場合は、排水口の高さギリギリまで土を入れましょう。
ギリギリまで土を入れて固めないと、排水するための排水口にしっかり水が流れず、水はけが悪くなってしまいます。
また、水はけの悪い場合には、真砂土(山砂)を散布して置くと地面がより強く固まるのでおすすめですよ。
3、障害物があるお庭の防草シートの設置方法
マンホールなどの障害物がある場所に防草シートを敷く場合、防草シートはいったんマンホールにかぶせて敷きましょう。
そのあと、マジックなどでマーキングして放射線上に切込みを入れ、マンホールの高さに合わせて余分な部分は切り取ってしまいます。
防草シートがずれないように止めピンで固定しておくと、その後の作業がとっても楽ちんです。
障害物がある場合には、その部分を外して防草シートを敷く必要があります。
防草シートはカッターやハサミで簡単に切れますが、切る際にはマジックなどで印をつけてから切るようにしましょう。
失敗してしまうと大変です。
防草シートは隙間なく敷かなければ、雑草が生えてしまいます。
下地に少しでも光が入ってしまうと、そこから雑草が生えてくる原因となるので、敷き詰める場合には防草シート同士を5cm程度は重ね合わせて、重なった部分に防草シートがずれないように1m間隔でU字ピンで仮止めしていきしょう。
4、つなぎ目をできるだけ作らない

人工芝を施工する時には、つなぎ目をできるだけ作らないことが大切。
しかし、どうしても人工芝マットのジョイント部分(つなぎ目)は発生してしまいます。
人工芝はマットタイプとジョイントタイプがありますが、ジョイントタイプのものだと1mもありません。
マットタイプのものであれば長さは10m以上でも、対応可能です。
壁紙などでは、多少つなぎ目の部分が重なってもOKですが、人工芝の場合は重なり部分ができると人工芝の一部が浮いてしまいます。
人工芝が浮いてしまうと、景観的も美しくありませんし、平らな人工芝が凸凹になってしまうんです。
また、人工芝が浮いた隙間から、雑草が生えたり、虫が発生したりするため、重なりを作らないように敷いていきます。
つなぎ目ができるだけ小さくなるように人工芝のロール同士をピッタリとくっつけて、固定をしてあげる必要があります。
この時、余分なシートの重なり作りません。
固定ピンは、U字ピンがおすすめ。U字ピンで接続部分である2枚の人工芝を接続するように止めていきましょう。
こうすることで、使用しながら発生するズレを多少防ぐことができ、人工芝を長持ちさせることができますよ。
コンクリートの上なら、固定ピンを使用できないので、両面テープや接着剤、粘着テープなどが安心確実です。
5、U字ピンは芝葉で隠そう&端部分は砂利やレンガでカバー
また、人工芝の固定で使われるU字ピンは、その色によっても目立ってしまうことがあります。
目立ちにくい色のU字ピンをチョイスしたいですね。
U字ピンが目立たないように、かつしっかり固定するには、ピンを強く打ち付けることが必要ですが、この時に1つポイントがあります。
それが「芝葉を潰してしまわず、できるだけ外に出してあげること」です。
U字ピンを強く打ち付けすぎてしまうと、芝葉がつぶれてしまうことがあります。
そうすると芝目が汚くなり、せっかくのきれいな緑の芝が台無しです。
芝葉が外に出ていると、U字ピンが自然に隠れ、また周囲から芝葉を集めてピンを見えにくくできます。
また、人工芝の外周以外にはU字ピンは不要です。
外周以外に、U字ピンを打ち込むと、ピンが浮き出てきたときに転倒などでケガをしてしまう危険性があります。
外周部分だけU字ピンを打ち込むようにしましょう。
人工芝の耳(端)の部分では、どうしても基布の黒い下地が見える状態になってしまいます。
芝葉がある程度長い人工芝であれば、デッキブラシなどで葉先を起こして隠すと良いでしょう。
芝葉の長さが短いもので難しい場合、カットしてしまう人もいますが、耐久性を損ねてしまいます。
耐久性のためにも、端部分のカットはおすすめできません。
少々予算はかかりますがレンガや砂利などで縁を埋めると、下地部分が見えなくなってきれいに見えます。
6、スリット(切込み)を入れて平らに敷き詰める
お庭の施工場所によっては、平らに整えたとしてもある程度凹凸が残ってしまいまう場所もあるでしょう。
凹凸のある部分は、少し人工芝にスリット(切込み)を入れると、凹凸に沿って曲げやすくなります。
いきなりカットしてしまうと、凹凸に合わせた時にサイズが違う場合もありますので、少しずつ切り込みを入れて合わせてカットしましょう。
ハサミだと芝葉の多いものほど切りにくいため、曲線部分を作る場合は作業用のカッターをおすすめします。
まとめ

人工芝は天然芝に比べて丈夫で耐久性があり、景観的にも年中美しい芝をキープできるとあって人気の商品です。
ちょっとした作業のポイントややり方を知っているだけで、DIYの作業効率も仕上がりも違ってきます。
DIYで人工芝を設置できれば、費用的にも安いですし、手軽に人工芝を設置できますよね。
プロの業者なら何度も作業しながらコツをつかみますが、DIYの場合は一度作業すると次回はかなり先になります。
コツを現場で身につけようと思わず、できるだけ予習をしておくことをおすすめします。
この記事を書いた人荒川 健一
37歳/既婚/趣味は娘と遊ぶこと
エクステリア会社に12年の経験を積みフィールドマジックで人工芝施工をして5年が過ぎ、464件(2019年7月現在)の施工を経験しました。
人工芝の完成度を高くするには整地の精度が決め手です。
整地をいかにきれいに仕上げるかで人工芝のお庭のできばえが左右されます。そんな技術的なことをブログでお伝えしていきます。