人工芝の庭は滑りやすいって本当?

人工芝を設置した庭

庭に人工芝を導入した家庭で時折聞くのが、
人工芝の庭は滑るという話です。

しかし、この事については少し誤解があります。

人工芝の庭は、プラスチックの芝が濡れてしまい、
確かに滑りやすくなります。

ただ、滑りやすいと批判されるほどではないのです。

人工芝が滑りやすくなるのは、他の要因も絡んでいます。

人工芝でサッカー

人工芝が滑るという場合、ひとつは履物との相性があります。

人工芝そのものが滑るのではなく、
水を吸わない芝葉の部分と、履物との間に水の膜ができ、
そこで摩擦が少なくなって滑ってしまいます。

底が平べったい履物であるほど滑りやすくなるのは、
水の逃げ場が無く膜がそのまま靴底に残るからです。

人工芝で滑るのを防止するなら、履物に注意しましょう。

また、人工芝が滑る場合には、人工芝の芝葉を立てるために
充填剤として使われている砂が原因になる場合があります。

この場合には、芝が濡れているかどうかに関係なく滑ります。

砂粒が転がるために、その上にいる人間も滑って感じます。

これは砂を使わずに自立する人工芝を使えば解決します。

砂でなくゴムチップの充填剤を使う人工芝もありますが、
その場合には滑りやすいですが、色移りに注意が必要です。

施工中

人工芝の滑りの問題で注意してほしいのは、
特に傾斜地に設置されている人工芝です。

設置の際に固定が甘いと、滑ってしまった際に、
人工芝のシートごとズレてしまう可能性があります。

積雪地域では、雪が厚く積もった際に、
その重みで人工芝ごと滑り落ちることがあるそうです。

滑るのは人間だけじゃないんですね。

基本的に今のロングパイル人工芝は芝葉が長く、
それほど滑るということはありません。

また、滑ったとしてもクッションが利くため、
土やコンクリート、砂利の庭と比較すると、
ケガなどは起こりにくくなっています。

滑る原因は様々ですので、その原因をよく考えて、
適切に対処することが大切です。