人工芝の芝葉の長さ論
人工芝の芝葉の長さ論
人工芝の品質を測る指標のひとつが芝葉の長さです。
「ロングパイル人工芝(●cm)」
という表示が、いろんな商品に見られることを、
人工芝に興味のある人は見たことがあるでしょう。
でも、正直芝葉の長さを言われたところで、
いまいちよくわからない人が多いのではないかと思います。
芝葉の長さが大事だというのは、
簡単に言えば「葉の量が多い」ことになるからです。
葉の量が多くなれば多くなるほど、
踏んだ心地も柔らかくなり、絨毯のような、
ふんわりとした高級感を感じられるものになります。
また、芝葉が長くなってくれると、
風が吹いたときに芝葉がそよぐようになり、
まさに本物のようなリアル感が出てくるのです。
そのため、ロングパイル人工芝やリアル人工芝では、
芝葉の長さが品質上の大事なポイントになっているのです。
しかし、それは理解できても、
具体的に芝葉の長さはどのくらいが良いのか、
それがcmで言われてもわからないものです。
実際の自然の芝の長さというのは、
ちゃんと管理されているものでも5cmほどで、
放置されていると7~8cmくらいのこともあります。
ただ、自然の芝はまばらに生えていたり、
垂直に生えていることはほとんどありません。
そのため、実際に見える長さはもっと短いのです。
人工芝の場合、ほぼ垂直に植えられ(縫われ)ており、
やや短いとしても管理された天然芝のように見えます。
また、密度もほぼ自由自在です。
天然芝なら種類によって葉の1枚1枚太さや形状も違いますが、
人工芝の場合は均一になります。
人工芝の長さや手触りについて考えたいなら、
髪の毛で考えてみると良いでしょう。
ある程度の長さまでは、直立するかわりにチクチクします。
ある程度の長さになると、寝やすくなりますが、
層ができてきてふっくらと柔らかな感触になります。
長すぎると、ベタッと寝てしまって、
柔らかい感じもなくなってしまいます。
この丁度いい長さというのが、おおよそ25~40mmほどで、
当店のエクスターフも30mmほどに設定しています。
安い人工芝は、芝葉は長くても、
密度が低いためにすぐに傷んでしまいます。
密度も芝の量に関係しますが、
芝葉が長い分、密度が低いと、抜けてしまった際に、
その穴が目立つようになるので劣化が早く見えます。
人工芝を選ぶ際は、芝葉の長さだけでなく、
芝葉の密度にも注意を払ってくださいね。
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