人工芝と地震
このところ、関東地方や大阪などで地震が続いています。
人工芝を扱っている身からしても、
地震というのは非常に困ったものであるのは変わりません。
地震があった時、人工芝はどうなるのでしょうか。
まず、人工芝そのものは地震があったとしても、
それで裂けてしまったりすることはほぼありません。
リアル人工芝は、基布と呼ばれる化学繊維のシートに、
葉に見立てたプラスチック製の線維を縫い付けているため、
いわば布と同じです。
地震のあった時でも布そのものに被害はほとんどありません。
布は柔らかいがために、その衝撃を吸収するからです。
しかし、人工芝を支えている地面はそうはいきません。
地面が陥没したり、ひび割れてしまったりすると、
人工芝が浮いてしまったり、水がたまるようになります。
すると、その部分においてカビが繁殖してしまったり、
雑草などが伸びて人工芝を剥がしたりしてしまいます。
また、地割れなどの形によっては、
人工芝のジョイント部分が外れてしまったり、
シートタイプだとしても引き裂かれることもあります。
基本的には大きな地震で地面がダメージを受けるようなら、
人工芝も性能や耐久性が大幅にダウンしてしまうと考えましょう。
人工芝はあくまで地面の表面を覆って飾るものですから、
その内部が壊れてしまえば一緒に壊れてしまいます。
加えて、落下物などによってダメージを受けることもあります。
地震があれば、取り換えを余儀なくされるケースも
決して少なくありません。
天然芝なら平坦でない地面でもそれなりにはなりますが、
人工芝は凸凹した地面では機能が大きく損なわれます。
そのため、地震があれば人工芝への影響はまず避けられません。
地震があった場合、人工芝の庭などに影響が出ていないか、
しっかり確認してみるようにしてください。
見るだけでなく、実際に踏んでみたりして、
人工芝そのものだけでなく、地面に注目することが大切です。