スポーツ用芝で期待されるハイブリッド芝とは

人工芝でサッカー

2019年にはラグビーのワールドカップ、
2020年には東京オリンピック・パラリンピックと、
日本で開催されるスポーツイベントが近づいていますが、
その環境整備で注目されているのが「ハイブリッド芝」です。

当店の扱う商品とは関係はありませんが、
人工芝に関するトピックとして紹介したいと思います。

 

ハイブリッド芝というのは、名前の通りで、
天然芝と人工芝をミックスして作った芝です。

人工芝のように線維を織り込んだ基布に、
一定の間隔で線維性の芝葉を株付けし、
その間に天然芝を株付けして生育させることにより、
天然芝の根が人工の線維に絡みついて、
より強固な形で天然芝を作ることができます。

現在のところ、主な用途としてはスポーツ用で、
芝の損傷が激しくメンテナンスに技術や費用が必要な所で
使用されることが想定されているようです。

 

最近、JFA(日本サッカー協会)でもこうした
ハイブリッド芝の導入を認めたことから、
採用するスタジアムが少しずつ増えているそうです。

海外ではかなり前からハイブリッド芝が使われていますが、
日本では様々な事情から見送られていました。

しかし、ハイブリッド芝の導入によって、
スポーツ環境の整備コストが大きく下がるようになり、
よりスポーツ振興のための環境づくりができると
期待を寄せられています。

ゴルフ場の人工芝

プロスポーツ用の人工芝ともなれば、
その求められる品質は非常に厳格となりますので、
基準をクリアできるものは非常に高額になります。

当店のエクスターフも、スポーツ施設での利用はあれど、
残念ながらスポーツごとに最適化することはできません。

適当に人工芝と天然芝を合わせるだけでは、
ハイブリッド芝を作ることは当然できません。

また、ハイブリッド芝用の管理ノウハウも必要になりますし、
費用も現時点ではサッカーのピッチを1面作るだけでも
1億円以上かかると言われ、一般に使われるようなことは
現時点ではまず考えられません。

ハイブリッド芝が今後増えるかはわかりませんが、
人工芝を扱う立場としては興味深いトピックです。