人工芝と虫の話
人工芝と虫の話
よく人工芝の宣伝文句には「虫が出なくなる」と言いますが、
実際に虫が完全にいなくなるかは状況によります。
人工芝と虫について、正しく理解しておきましょう。
まず、どんなに宣伝をしていたとしても、
人工芝そのものに虫を退治する力はありません。
ただし、人工芝にすることで虫が出にくくなる、
そのことは事実として間違いありません。
人工芝を設置する際には、
土の庭なら下に防草シートを敷くことになりますが、
これによって新たに雑草などが生えるのを防ぎます。
人工芝を敷くだけでも、日光がカットされるため、
雑草などは生えにくくなるのですが、
防草シートを敷くことによってさらに効果が高まります。
草は多くの虫にとって住処になったり、
住処を作る材料になったり、また食糧にもなります。
草を食べる虫がいれば、それを食べる虫も寄ってきます。
そのために、食物連鎖の一番最初になる
草が生えないようにすることは、
虫が出なくなるようにする効果があるのです。
しかし、注意してほしいのは、アリやミミズのように、
土の中に住んでいる虫までいなくなるのではありません。
これらは何かの機会にひょっこり顔を出すこともあります。
ただし、その際には何か目的があることが多いです。
人工芝の上でバーベキューや屋外ランチをして、
その食べかすなどが残っていると、
それを目的として虫たちが上がってくることがあります。
草を食物としていない虫たちに対しては、
人工芝や防草シートはあまり効果がありません。
そのため、最低限普段からしっかり掃除しておくことは、
人工芝に虫が寄らないようにするために大切です。
殺虫剤や防虫剤などは、虫によって効果も違いますので、
必ずしも効果があるわけではありませんし、
そういったものが苦手な虫は、
土中を移動して人工芝を避けて他のところに出没します。
そのため、人工芝に虫が出ないからといって、
虫が出ない家になるということはありません。
人工芝だとしても、虫を完全に駆除することは、
諦めた方が良いと思います。
いかに入れたくないスペースへの侵入を防ぐべきか、
様々な方法を組み合わせることが大事であり、
人工芝に頼るのはおすすめできません。