人工芝における雑草対策

芝の庭

人工芝は雑草対策に良いという話がありますが、
人工芝そのものに雑草を抑える力はありません。

むしろ、力強く生育する雑草によって、
人工芝が浮いてしまったりする場合もあります。

人工芝でも、ある程度の雑草対策は必要なのです。

人工芝敷設時の雑草対策としてよく知られているのが、
防草シートを使う方法です。

人工芝を敷く際には当然雑草は全て取り除き、
その上から人工芝を敷いていきますが、
地面と人工芝の間に防草シートを敷いていきます。

防草シートは二つの効果を持っています。

ひとつは、日光を遮る役割です。
日光を遮る効果によって、雑草の生育を妨げ、
自然と雑草が生えにくく育ちにくい環境を作ります。

人工芝は日光を通さないように思えますが、
排水のための穴があるものですので、
日光が漏れる場合もあり、特に安いものになると、
芝葉が抜けてしまうと日光がどんどん下に入ります。

密度の高い人工芝では、
芝葉でかなりの日光がカットされるため、
光が漏れにくくなるのである程度の防草効果もあります。

もうひとつは、種子をカットする役割です。

雑草は、種子を風や虫の力によって運び、
その種が地面に到達して発芽して生えていきます。

防草シートは、地面の上でその種子をカットするため、
新規に雑草が生えにくくなります。

この二つの効果によって雑草が生えなくなる仕組みです。

施工中

人工芝の上から、除草剤を撒く方法もあります。

人工芝は水は通しますので、除草剤を撒いた場合でも、
下の土までちゃんと成分が届くようになっています。

その効果によって、人工芝の下で生えようとしていた
雑草にもダメージを与えることが可能です。

ただし、人工芝の表面にも成分が残ってしまうため、
誤ってペットや子供が芝葉を口に入れてしまえば、
大きな問題が生じる可能性があるのでお勧めはできません。

できるだけ雑草は人工芝の敷設前に処理し、
防草シートを使って再度生えないようにすることです。

防草シートの質もピンキリではありますので、
人工芝の質とセットで考えるようにしてください。