人工芝にすると虫はどうなる?
今はヒアリが世間を騒がせていますが、人工芝を使うと、
アリや蚊などの虫はどうなるのでしょうか。
人工芝の設置方法にもよりますが、基本的に業者であれば、
しっかり整地してから防草シートを敷いて、
その上に人工芝のマットを広げていくはずですので、
虫は出にくくなります。
虫が生息するためには生息環境が必要になりますが、
土があることや草があること、水分があること、
光があること、その他の生物がいることなど、
自然の状態が整っていることが必要になるからです。
人工芝は上記のうち、草を奪い、土から顔を出しても、
あまり光も無く、出口も少ないですし、
天然芝と比較すると水分も残りにくいため、
虫たちにとっては生息しにくい環境となります。
そのため、虫の多くは年月と共に少なくなっていきます。
ただし、防草シートの隅には逃れてきた虫たちが住み着きやすく、
そのために驚くこともあるかもしれません。
また、アリのように地中を掘って巣を作るタイプだと、
人工芝だからと完全にいなくすることはできません。
こうした虫たちが苦手な場合は、定期的に防虫剤を撒いたり、
ベイト(毒餌)式の殺虫剤などを併用するのが良いでしょう。
人工芝自体は防虫対策がされているものも多く、
虫に食われて品質が低下することはあまりないですが、
それでも虫が出てくるのは嫌なものですから、
庭で人工芝を使う場合には防虫対策をするべきです。
人工芝をベランダなど、元々虫のいないところで使うなら、
そこに虫が新たに出るようになることはありません。
先述した通り、虫が生息するにも条件があるからです。
ただ、注意したいのは、鉢植えの植物がある場合で、
そこから流れ出た土などに虫が住み着いたり、
鉢の中に虫が住んでいることもあります。
こういった場合は人工芝とは関係なく虫が発生しますので、
園芸用の鉢やプランターの防虫対策は考える必要があります。
植物の中には、虫の嫌うニオイを発するものもあるので、
そういったものを一緒に栽培すると良いかもしれません。