人工芝には寿命があるって本当?耐用年数は何で決まるのか徹底解説

人工芝は一度敷いたらずっと使えるものだと思っていませんか?実は、人工芝には寿命があるんです。人工芝の寿命のことを耐用年数と呼び、一般的な人工芝の耐用年数は平均5年程度と言われています。ところが、人工芝によっては1~2年という短期間のものもあります。耐用年数は人工芝の品質や用途、使い方などによって大きく変わってしまうんです。
今回は、人工芝の耐用年数が何によって決まるのかについて、徹底解説していきます。より長く安全に使用できる人工芝選びの参考にしてみてください。
人工芝の耐用年数が変わる要因って何?
人工芝の耐用年数を決める大きな要因は以下の3つです。
- 芝密度
- 芝葉の形状
- 原料の種類
- 用途
芝密度の高い人工芝とは
耐用年数に関わる要因の中でも特に重要なのが芝密度です。どんなに高価な人工芝でも、芝密度が低ければすぐに芝葉がヘタってしまったり、カチカチにつぶれてしまったりと長持ちしません。芝密度の高さは、Densityという単位で表されます。一般的な人工芝はDensity15,000~17,000程度と言われています。密度の高い人工芝を選ぶなら、Density22,000以上のものを選ぶのが正解です。Densityとは、1㎡あたりの人工芝の裏側にあるステッチ(縫い目)の数を表し、以下の方法で算出できます。
【芝密度の計算方法】
- 縦10㎝の範囲にステッチがいくつあるか数える
- 数える1の数を10倍して、1mあたりの個数を出す
- 2で出た数に横の規格である105本をかけて1㎡あたりの数を出す
例えば、フィールドマジックのエクスターフの場合で考えてみましょう。
- 10㎝あたりの縫い目は23個
- 1mあたりに換算すると23個の10倍で230個
- 230個×105本=24,150
つまり、エクスターフの芝密度はDensity24,150ということが分かります。高密度と言われるDensity22,000を優に超えた芝密度が自慢の人工芝です。
芝密度が表記されていない商品の場合は、以下の方法でチェックできます。
【芝密度が分からない時のチェック方法】
①芝に指を差し込んで、底面に到達するまでの抵抗をチェック
- 容易に底面まで到達→芝密度が低い
- 指をねじ込まないと底面まで到達しない→芝密度が高い
②裏面を見て10cmの間にステッチが何個あるか数える
- 15個程度だと芝密度が低い
- 18個以上だと芝密度が高い
Density表記がなくても、実際に確かめてみれば芝密度の高い人工芝かどうかが分かります。ネット販売の人工芝の場合は、サンプルを取り寄せてチェックしてみると良いでしょう。
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芝葉の形状の違い
芝葉の形には、I型・V型・U型・C型・W型など様々な形状のものがあります。中でもI型・V型・C型・U型の4種類が主流になっています。人工芝の葉は全てI字型(短冊形)なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、断面をよくみると形が違うことに気付きます。
芝葉の形状と特徴を表にまとめたので確認してみましょう。
芝葉の形状 | メリット | デメリット |
---|---|---|
I型(短冊形) | 加工しやすく安価 やわらかい | 芝葉が倒れやすい 復元力が低い |
V型 | 復元力が非常に高い 倒れにくい | チクチク感がある 比較的高額 |
C型(≒U型) | やわらかい 復元力が高い | 比較的高額 |
W型 | 復元力が非常に高い 倒れにくい | 加工が難しく高額 チクチク感がある |
以上の特徴から、I型のやわらかさとV型の復元力の良いとこどりであるC型の芝葉を選ぶのがおすすめです。
原料の種類の違い
人工芝の原料は、主にナイロン(ポリアミド)、ポリプロピレン、ポリエチレンなどといった合成樹脂となります。
いずれも簡単にいえば「プラスチック素材」となりますが、それぞれの特徴や違いを以下の表で見ていきましょう。
種類 | 特徴 | 気になる点 |
---|---|---|
ナイロン(ポリアミド) | 肌触りが柔らかく安価 | カビが発生したり壊れやすかったりとデメリットもある |
ポリプロピレン | 耐久性に優れている 水をよく弾くためカビの心配がない 耐候性も優秀で紫外線にも強い | 肌触りは硬く値段も高価 |
ポリエチレン | ほどよい柔らかさと耐久性を兼ね備え、3種類の中でバランスが最も取れている | 同じ原料でもバージン原料かリサイクル原料かで寿命が異なる |
上記の表のように、人工芝に使われる主な3つの材料の中で、1番バランスが取れているものがポリエチレンです。
どの材料で使われている人工芝を選べばいいか迷ったらポリエチレンを選んでみてください。ただし、この時に1つ気を付けて頂きたいポイントがあります。
それは、その材質がバージン原料かリサイクル原料かということです。
リサイクル原料とは、その名の通り、ペットボトルなどに使われていたポリエチレンを再利用したものです。
それに対して、バージン原料はその人工芝のためだけに使われているものとなります。
リサイクル原料で作られた人工芝と、バージン原料で作られた人工芝は、見た目こそ大きな差はありませんが、リサイクル原料で作られた人工芝の方が、紫外線に弱く、寿命が短くなることが分かっています。
そのため、人工芝を選ぶ時は、ポリエチレンのものを選ぶことに加えて、その材質がバージン原料かどうかもチェックするとより安心です。
人工芝の用途
ひとことで人工芝と言っても、実は景観用、スポーツ用など用途に合わせた色々な種類があるんです。また、芝葉の長さも異なります。
人工芝を購入するときには、どんな用途で使用するかを考え、それに合った専用芝を選びましょう。
例えば、野球やサッカーグランドのために使用するのに、景観用人工芝を選んではすぐにダメになってしまいます。なぜなら、景観用人工芝は、激しいスポーツに耐えられるようには作られていないからです。正しく選んで、正しく使うことが人工芝の寿命を延ばすコツです。
目的に合った人工芝選びについては以下の記事や動画も参考にしてみてください。

人工芝を劣化させる原因と対策
いくら高級な人工芝でも劣化は避けられません。ここからは、少しでも耐用年数を長くするために、人工芝を劣化させる原因とその対策を考えてみましょう。
紫外線の影響
まず、人工芝が一番影響を受けるのが紫外線です。紫外線に耐えられる力=耐久性といっても過言ではありません。どんなに芝密度の高い人工芝でも、紫外線対策していなければ早く劣化してしまいます。
人工芝は屋外で使われる場合が多いので、市場に出回っているほとんどの人工芝には対UV加工が施されています。ところが、紫外線の影響を受けやすいかどうかは、原料によっても変わります。原料がバージン原料かリサイクル原料かによって、劣化の速度はまったく違います。長期間、良い状態で人工芝を使いたい場合は、バージン原料を使った人工芝を選ぶようにしましょう。
人や物の重み
人や物の重みでも徐々に劣化します。例えば、出入口付近のように人がよく踏む場所とそうでない場所とでは、人工芝の劣化スピードがまるで違います。出入口付近の人工芝の方がヘタりやすくなるのは当たり前ですよね。
また、同じ場所にずっと物を置いている状態も、劣化を早める原因になります。定期的に物の置き場所を変えたり、よく踏む場所は芝葉を立ち上げる手入れをするなどして、一か所に負荷がかかりすぎないよう工夫しましょう。
天候の影響
つなぎ目が浮いていたり、隙間ができていたりすると、台風や大雨などによって人工芝がめくれてしまう可能性があります。躓きやすく危険ですし、人工芝が破損する恐れもあります。つなぎ目部分をU字ピンでしっかりと固定しておく必要があります。
人工芝の耐用年数を延ばす方法
人工芝の耐用年数はある程度品質や用途で決まっていますが、使い方によって耐用年数を延ばすこともできます。人工芝をいい状態で長く使うためにも、これからご紹介する4つのポイントを意識してみてください。
重いものを長期間置かない
芝葉の倒れやヘタりを避けるには、重いものを長期間置かないことが鉄則です。お庭で使う場合、ガーデンテーブルやチェア、お子様の遊具、植木鉢やブロックなどが考えられます。これらを同じ場所に置き続けるのではなく、定期的に場所を変える、もしくは必要なときのみ置くようにすると劣化を防げます。
どうしてもその場所に置き続けなければならない場合は、その部分だけジョイント式の人工芝を取り入れたり、ウッドタイルなどの人工芝以外の素材にするなどの工夫をしてみましょう。
定期的なメンテナンスを行う
人工芝には砂や小石、ほこりなどの細かいごみが入り込みやすいです。落ち葉などの大きなごみは気づいたときに取り除き、細かいごみは定期的にデッキブラシやほうきで取り除くようにしましょう。定期的にメンテナンスや掃除を行うことで、劣化を防ぐだけではなく、倒れていた芝葉を起こす効果もあります。
人工芝の掃除方法は以下の記事でも解説しています。

車の走行はNG
駐車場に人工芝を敷きたいという方は一定数いらっしゃいますが、正直おすすめはできません。自動車が人工芝の上を走行したり駐車したりすると、重みや摩擦、ブレーキの衝撃などで芝葉が破損しやすくなります。駐車場に人工芝を敷く際には、タイヤが通る場所以外や目地に敷くという方法があります。
駐車場に人工芝を敷かない方がいい理由は以下の動画でも詳しく解説しています。
耐久性の高い人工芝を選ぶ
ここまでいろいろなお話をしてきましたが、大前提として、耐久性の高い人工芝を選ぶのが一番のおすすめです。いくら使い方に気をつけていても、耐久性の低い人工芝を選んでしまっては、元も子もありません。
長期間、安全に安心して使える人工芝でおすすめしたいのが、冒頭でもご紹介したフィールドマジックのエクスターフです。エクスターフには以下のような特徴があります。
【エクスターフの特徴】
- Density24,150の超高芝密度
- 天然芝と見間違うほどのリアルさ
- 排水性抜群
- やわらかでふわふわの手触り
- 対UV加工、静電気防止加工
また、フィールドマジックの独自の排水技術「ドリネージュ技術」を導入したエクスターフProなら、排水性は抜群!防草シートいらずで、施工手間が省けDIYにもピッタリです。
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エクスターフの特徴は以下の動画でも詳しくご紹介しているので、ご覧ください。
耐用年数の長い人工芝を選んで、安心安全な人工芝ライフを満喫しましょう!
人工芝の耐用年数は、品質や用途、普段の使い方によって変わります。まずは、耐用年数の長い高品質の人工芝を選ぶことが大切です。そのうえで、今回ご紹介したような定期的なメンテナンスや、長持ちさせるための工夫を取り入れてみてくださいね。正しく人工芝を選んで、安心安全な人工芝ライフを送りましょう!
フィールドマジックでは、無料サンプル請求が行えます。実際に手に取って、他との違いを実感しつつ、人工芝を設置したときのイメージを膨らませてみてください。
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