野球場の人工芝に関するうんちく
野球場の人工芝に関するうんちく
今回は人工芝の話題として、野球場についてお話します。
日本において野球場に人工芝が使われたのは、
1976年の後楽園球場(現東京ドーム付近)とされています。
野球場に人工芝が使われるという場合、
競技や競技者に色々な影響を与える可能性があり、
様々な部分での対応が必要だったという歴史があります。
たとえば、人工芝のグラウンドにおいては、
芝葉の固さや向きによって、ボールの動きが変わります。
ゴルフのグリーンを想像してもらえるといいですが、
転がるボールが芝の影響を受けて向きを変えるのです。
天然芝の場合には、人工芝ほど露骨な向きが無く、
また芝葉の長さも一定ではないため、
いい意味でのイレギュラーさと影響の小ささがあります。
人工芝は芝葉の長さもほぼ一定で向きも決まってくるため、
こういったものがゴロの処理などの影響を与えるため、
プレイヤーに気を遣わせてしまうのです。
今もサッカーなどでこうした面から、
人工芝のグラウンドを嫌がる選手も多いです。
また、クッション性があることが人工芝のウリですが、
スポーツをする際にはこれがありすぎるのも問題です。
柔らかい地面の上では反発力が働かないため、
ジャンプが上手くできなかったり、
また走る際に負担がかかってしまうのです。
人工芝でスポーツをすると疲れやすいと言いますが、
反発力が充分に働かないと体を動かすためには、
より多くのエネルギーが必要となるためです。
実はこれは垂直方向だけでなく、
水平方向に関しても同じことが言えるため、
こうした競技者への負担についても考えられています。
また、野球に関して言えば、外野への打球などは、
芝の品質によってバウンドの高さが大きく変わります。
バウンドが高すぎると不用意に前に出て捕れず、
リスクのあるダイナミックなプレーが少なくなり、
競技としての魅力を損ねてしまいます。
最近は球場において野球だけでなく、
様々なコンサートやイベントも行われていますが、
この場合には人工芝を巻き取ってスペースを作るため、
巻き取りや再設置に強い人工芝である必要があります。
野球場の人工芝は用途にもよりますが、
様々な性能や細かい調整が求められますので、
どんな人工芝でも良いということではないのです。
当店の人工芝はFIFA認定工場で製造しており、
スポーツ対応可の強く高品質な人工芝となっています。