人工芝のゴムチップは本当に危険?!その噂を徹底解説!
人工芝について調べていると、発がん性や危険などの文字があって
不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人工芝って危ないものなの?ずっと使っているけど大丈夫なの?
といった疑問についてお答えしていきます。
結論から言うと、人工芝は危険ではありません。
発がん性もないので安心してくださいね。
なぜそのように言われるようになったのか、その理由を詳しく説明していきます。
人工芝が危険だと言われるようになった経緯
2014年、女子サッカー選手たちが相次いで悪性リンパ腫や白血病などの診断を受けたことと、人工芝の充填剤に含まれているゴムチップとの関連性が米国のテレビ局によって報じられました。
その後も、学校や子供たちの遊び場で使用されている人工芝から、
危険性がある濃度の鉛が検出されたことが分かったのです。
2016年、アメリカ合衆国消費者製品安全委員会(CPSC)は、アメリカ合衆国環境保護庁(USEPA)やアメリカ疾病予防管理センター(CDC)と共同で、人工芝の充填剤に使用されている廃タイヤの危険性について、本格的に調査を開始。
その調査の結果、ゴムチップの原料に含まれる鉛とカーボンブラックは、分類グループ2B(発がん性が疑われる)、ベンゼンに至っては分類グループ1(発がん性が認められる)となりました。
発がん物質「ベンゼン」とは?
ベンゼンとは、合成ゴムや染料、合成洗剤等の製造時に使用される化学物質です。環境中にも広く存在していて、自動車の排気、石炭や石油の燃焼により排出したものを、呼吸により摂取しているのが現状です。また、喫煙による摂取についても問題視されています。
しかし、ベンゼンは化学産業には欠かせない基本材料です。合成などに携わる作業員たちには、ベンゼンによる暴露限界値が厳しく定められています。危険なものではありますが、私たちの生活にはなくてはならないものなのです。
どのようにしてゴムチップで病気になるの?
充填剤に使用されているゴムチップは、古くなると微小な黒い屑となり、それが空中に飛散し、人の皮膚や衣服などに付着することや、口や鼻などから呼吸器官を通ることで体内に取り込まれてしまいます。
体の中に入った発がん性物質はDNAを傷つける作用があります。体内の細胞には傷ついたDNAを修復する仕組みがありますが、修復の稀な失敗によって、がんの芽となってしまうことがあります。
ゴムチップは危険なの?
発がん性物質が含まれているとされるゴムチップは、トラックやバスなどの古い廃タイヤをリサイクルした原料を使って製造されているものがほとんどです。よって、原料が明らかになっているゴムチップに関しては、過度な心配は必要ないと言えるでしょう。
しかしながら、ゴムチップは摩耗すると、粉末状になり空中を舞うことから、
それらを吸い込むことによって、喘息などの呼吸器症状が出てしまう場合もあります。
人工芝の種類によっては、人工芝自体のクッション性を高めることによって、
充填剤を使用する必要のないタイプのものも販売されています。
成分分析による結果
日本国内でも、導入されているゴムチップのほとんどの種類の成分分析が行われました。確かにゴムチップは化学物質の多い素材ではありますが、それらの検出濃度はいずれも低く、定量できるほどの値に満たなかったとの結果が出ています。
発がん性物質であることが認められている分類グループ1のベンゼンにおいても、同様に定量下限値未満となっています。
さらに、これまで日本でゴムチップによって、健康被害が生じたという報告も確認されていません。
溶出試験
ゴムチップに含まれている化学物質の溶出試験も行われていますが、
人体に影響のある量は溶出していないとの結果が出ています。
また、オランダ国立公衆健康環境研究所(RIVM)も、人工芝競技場から採取したゴムチップの有害化合物の溶出量が少ないことを明らかにし、健康リスクは無視できると結論づけています。
現在販売されているゴムチップ
現在販売されているゴムチップは、原料が表示されているものや、人体に有害な素材は使われておりませんなどの一文が添えられているものがほとんどです。製造者によっては、第三機関による試験結果を公開し、安全性を明確にしている場合もあります。
したがって、現在では安価なゴムチップでなければ、過度な心配は不要だと言えるようです。
それでも不安な方は、購入する際に、製造者などに問い合わせるとより安心でしょう。
人工芝の充填剤は何のため?
そもそも人工芝に使用されている充填剤は、どのような用途で使用されているのでしょうか?
絶対に必要なものなのか詳しく説明していきます。
充填剤とは?
人工芝には、もともとクッション性が備わっていますが、芝葉が寝てしまうとクッション性も耐久性も損なわれてしまいます。それを防ぎ、さらにクッション性を持たせ、維持させる役割を担っているのが充填剤です。
スポーツ競技では、ぶつかったり転倒したりと、どうしても危険と隣り合わせになってしまいます。そのため、人工芝の充填剤はスポーツ選手などの安全性や負担軽減の面では欠かせないものとなっているのです。
ゴムチップ以外の充填剤もあるの?
ゴムチップの他によく用いられるのが、砂の充填剤です。砂を均一に充填させることによって、フィールドの凹凸を抑えることができます。また、平滑性を高めることでボールを滑りやすくさせる効果を得ることができるので、テニスコートに適しています。他にも、練習場や専用グラウンド、河川敷などでも利用されています。
砂を充填させることによって、重しの代わりの役割を果たすことができるので、人工芝のめくれ防止にもなりますが、足の裏に砂がくっつくなどの煩わしさや、排水穴が詰まりがちになることによって、水はけが悪くなると言ったデメリットもあります。
砂以外にも昨今は、椰子などの自然素材ものやオーガニック素材のものなど、健康被害への不安を払しょくできるような充填剤も販売されています。また、温度上昇を抑制する機能を持ったものなど、さまざまな種類の充填剤もあるようです。それでもなんとなく不安だという方や自然素材を好まれる方は、そういったものを選ぶのも良いかもしれません。
ゴムチップの原料
最近は、熱可塑性エラストマー(SEBS)という素材で作られている人工芝用のゴムチップをよく目にします。
熱可塑性エラストマーは、毒性の懸念などはなく、水道管やサッシや床材などで使われているポリ塩化ビニル(PVC)と比較してもより安全性が高いので、食器などにも用いられています。こういったことからも、危険性への心配はしなくても良さそうです。
ゴムチップの値段は?
人工芝用のゴムチップは、ホームセンターやインターネット通販などでも気軽に買うことができますが、1.5㎏で1,000円~3,000円程度で売られています。1㎡~2㎡あたり1.5㎏程度必要になるようです。
ゴムチップ舗装とは?
最近では、公園などのすべり台やジャングルジムなど高さがある遊具の周りに設置されているのをよく見かけます。他にも幼稚園や保育園などの園庭、高齢の方が多い医療施設や福祉施設などにも施工されています。
ゴムチップ舗装の特徴
ゴムチップ舗装は歩きやすく、転倒した場合のリスクを抑えることができます。グリップが効いているので滑りにくく、斜面や階段などの舗装材としても有用です。また、さまざまなカラーバリエーションがあるのでデザイン性も高く、色とりどりの楽しい空間を作ることも可能です。
しかし一方で、経年劣化による色落ちで黒ずんでしまうことは避けられないようです。また、場所によっては施工前に下地の舗装が必要になる場合があり、施工費用は比較的高くなってしまうといったデメリットもあります。
耐久性は?
ゴムチップ舗装のゴムには、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)というゴムが使われていることが多く、耐候性、耐熱性、耐オゾン性、耐老化性、電気絶縁性などさまざまな特性を持っているため、耐久性がとても優れています。
タイヤを省いた自動車関連部品などにも多く使われており、とても丈夫です。
ゴムチップ舗装を施工する場合の施工費用は?
ゴムチップ舗装の施工単価相場は、一般的に坪単価13,000円~23,000円程度だと言われています。これに材料費が足されることになります。
人工芝とゴムチップ舗装の組み合わせ
人工芝の緑とさまざまなカラーのゴムチップを組み合わせることによって、緑を取り入れたデザイン性の高い空間を作ることが可能です。どちらもクッション性があり耐久性が高いので長い期間に渡って使用することができます。
人工芝とゴムチップ
人工芝とゴムチップはとても縁の深い関係性です。
充填剤としてのゴムチップも舗装材としてのゴムチップも、現在においては、古タイヤを原料としているものは少なく、安価なゴムチップを買わなければ、心配する必要はほとんどないようです。
また、どのような原料が使用されているか、表記されていることも多く、
消費者目線からでも分かりやすくなっています。
また、人工芝自体も危険であるかのように不安を煽るような記事もありますが、
人工芝の原料はプラスチックであり、発がん性物質などの危険な素材は一切含まれていません。
大事なのは、安価な人工芝や充填剤ではなく、
原料などが明確に分かる高品質なものを選ぶということです。
また、用途に合う人工芝を選ぶことで、
より長く手間をかけずに快適に人工芝を使用し続けることができます。
前でも述べたように、発がん性以外にも呼吸器症状が心配な方は、
充填剤不要の人工芝を使用するといった手段もあります。
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