人工芝は静電気に悩まされるって本当?その理由と対策方法を解説
人工芝と聞くと静電気があるからちょっと…と敬遠される方もいらっしゃいます。
中にはドッグランなどで人工芝の上を走り、静電気が走った経験から
人工芝を見るとワンちゃんが怖がってしまうといったお悩みを持つ場合もあるようです。
そんな話を聞くと、人工芝は使い勝手の難しいもの
といったイメージを抱くかもしれませんが決してそんなことはありません。
今回は、なぜ人工芝で静電気が起きるのか、その理由と対策方法を解説していきます。
人工芝は静電気が起こりやすいって本当?
人工芝で静電気を感じる場合、どのようなシーンで静電気が発生することが多いのでしょうか。
よくあるシーンを見ていきましょう。
ペットがお庭を駆け回っていてパチン!
ワンちゃんが人工芝の敷かれたお庭やドッグランなどで
走り回っているとパチンと静電気が走ってしまうことがあります。
この静電気が走った記憶がなかなか消えずに、
人工芝を見ると怯えて動けなくなってしまうワンちゃんもいるほど痛いようです。
静電気が滞留してくると、ワンちゃんの毛が逆立ってくるほどのエネルギーを持っています。
サッカーなどのスポーツをしていてパチン!
摩擦熱で静電気は発生しやすくなるので、足技の多いサッカーなどの球技は静電気が起きやすくなります。
スポーツ用の人工芝の場合、充填剤としてゴムチップが使われていると、摩擦で削れたゴムチップの粉が身体中にくっついてしまい、なかなか取れず大変な目に遭ってしまったといったケースも珍しくありません。
冬場にお庭に出ていてパチン!
空気の乾燥する冬場にお庭遊びをしていてパチンと静電気が走ってしまったというケースもあります。小さなお子さまに静電気が走るとびっくりして泣いてしまうこともあるので気を付けたいところではあります。
人工芝で静電気が起きる原因は?
では、なぜ人工芝に静電気が起きてしまうのでしょうか。
考えられる要因を挙げていきます。
人工芝の素材による
静電気が起こりやすいかどうかは、人工芝の素材によっても変わってきます。
安価な人工芝は、リサイクル原料で製造されていることが多いため、
静電気がかなりの確率で起きてしまうと考えられます。
それに対し、リサイクル原料を一切使用していないバージン原料で製造された人工芝は静電気が発生しにくいとされています。当社の人工芝も、バージン原料のみで製造されています。
そのため、静電気の発生を抑えたい場合、バージン原料のみで作られている人工芝を選ぶといいでしょう。原料が分からない場合は販売店に問い合わせてみるのが確実です。
しかし、バージン原料だからといって100%静電気を抑えられるわけではありません。
それでもリサイクル原料とは比べ物にならないほど静電気の発生を抑えられるので、
素材にこだわる価値は充分にあります。
冬場の乾燥
人工芝の静電気は湿度が下がるほど発生しやすくなると考えられています。
基準としては、湿度が35~40%以下の湿度になると発生しやすくなるようです。
この数値だと冬場はほぼほぼ当てはまるのではないでしょうか。
静電気を溜め込みやすいニットなどを着ていると、予想しないタイミングで
パチンと静電気が走ることもあるので気を付けなければいけません。
コンクリートの上に敷くと起きやすい
コンクリートは電気を通しやすいという性質があるため、地面に上に人工芝を敷く場合よりも、コンクリートの上に人工芝を敷いた方が静電気が起こりやすくなってしまいます。
金属のフェンスに囲まれている
金属フェンスがある所は静電気が発生しやすいと言われています。
ドッグランなどで、ワンちゃんが逃げ出さないよう工夫をしていると、ワンちゃんの安全は守られますが静電気は発生しやすくなっているかもしれません。
また、屋上も電気が逃げにくいので静電気が発生しやすくなります。
人工芝の静電気対策はどうする?
人工芝を導入するなら静電気が発生しにくいよう対策を取っていきたいところです。
簡単にできる静電気対策を見ていきましょう。
静電気が起きにくい素材の人工芝を選ぶ
静電気を全く起こさないことは不可能ですが、起きにくくすることは可能です。
そのためには静電気が起こりにくいバージン原料のみで作られている人工芝を選ぶのもおすすめです。
当社の人工芝は全てバージン原料のみで作り、静電気を起こりにくくするような工夫がされています。更に、摩擦が起こりにくい低摩擦加工も行われているので、小さなお子さまやペットがいても安心してお使い頂けます。
湿度が低い日は水をまく
湿度の低い日は人工芝を使う前に水を撒いて湿度を上げるという方法もあります。
空気中の水分が上がれば、静電気も発生しにくくなるので、
人工芝を使う前に軽く散水するだけで充分静電気予防の効果があると考えられます。
静電気防止スプレーをまく
市販のもので人工芝用の静電気防止スプレーというものがあります。
帯電しやすい表面抵抗値というものを科学的に分析して、
静電気除去に最適な表面抵抗値に置き換えるというのがこのスプレーの効果です。
もちろん絶対静電気が起こらないわけではありませんが、
確率を下げることができるので散水だけでは心許ないという方は使ってみてもいいかもしれません。
洗濯の柔軟剤を使う
手軽にできる静電気対策は、洗濯の柔軟剤を100倍以上に薄めて噴霧するという方法もあります。
家庭にあるものですが、薄めて噴霧するだけで静電気の発生をかなり抑えることが可能です。
ニット洗いの仕上げなどに使われる柔軟剤には、静電気防止効果が含まれているので、人工芝の静電気も抑えることができるという仕組みになっています。
静電気は夏場は発生しない?
湿度が下がると静電気が起こりやすいなど、冬場に静電気が発生しやすいイメージがありますよね。
それなら冬だけ静電気に気を付ければいいのでしょうか。
季節との関係もまとめていきます。
湿度が下がると起きやすいが冬場だけではない
静電気が発生しやすい条件というものがあります。
その中に湿度の低下も挙げられますが、静電気は冬場だけに限られたものではありません。
化繊の衣服の影響を受けて静電気が起こることもありますし、
“静電気体質”と呼ばれますが、体内に電気を溜め込みやすい体質の方もいらっしゃいます。
人体は不思議なもので、睡眠不足や栄養バランスの偏り、
ストレスなどでも電気を溜め込みやすくなるようです。
このように様々な要因で静電気は発生するので、
冬場に限らず様々なシーンで静電気は起こりえると考えられるのです。
摩擦熱で静電気は起きる
人工芝の上で激しい摩擦が起きれば帯電し、静電気が起きやすくなります。
これは冬場に限ったことではなく、夏場でも起こります。
お庭で激しく走り回ったり、サッカーなどの練習をする予定があれば、
低摩擦加工が行われている人工芝を選ぶと安心に繋がるかもしれません。
冬場に人工芝を使うと人工芝は傷む?
湿度が下がると静電気が起きやすいなら、人工芝は冬場に弱いものと思われるかもしれません。
しかし、「静電気が起きても嫌だし、冬場は余り使うのをやめようかな」
と決めつけてしまうのは非常にもったいないです。
冬場に人工芝を使うのはマイナスなことでは決してありません。
むしろ冬場でもふかふかの芝葉の感触を楽しめるは、天然芝では体験できないことです。
雪でも人工芝は傷まないし、カビない
冬場というと、場所によっては多くの積雪が見られる地域もありますよね。
常に人工芝の表面が雪で濡れているような状態だと、カビの発生が心配になるかもしれません。
ですが、積雪があっても人工芝が傷んだりカビる心配はほぼないといっても大丈夫です。
雪の重さで芝葉が寝てしまう心配もありますが、
これも数センチ程度なら然程心配は要らないでしょう。
とはいえ、数ヶ月もずっと雪が降り積もるような豪雪地帯なら、
余り雪が振らない地域と比べたらやはり人工芝が劣化するスピードは早くなってしまいます。
少しでも雪によるダメージを軽減したい場合は、
スコップで大まかに降り積もった雪を取り除くようにしてみてください。
防草シート不要の『Drainage Pro』を選ぶとより安心
雪によるダメージが気になる場合、排水性の高い人工芝を選ぶという方法も有効です。
当社にはDrainage Proという透水穴がない人工芝があります。
人工芝の面全体で排水ができるように開発されているので排水穴がありません。
排水穴からではなく、面全体で排水を行っていくので、
従来の人工芝と比べて約20倍の排水力を実現しています。
人工芝を敷いて快適なお庭生活を送ろう!
人工芝と静電気の関係についてお話しして参りました。
性質上、人工芝は静電気が発生しやすいものですが、
静電気が発生しにくい人工芝を選んだり、対策を行うことで、
静電気が起きるリスクを軽減させることは可能です。
静電気が怖いから人工芝の導入は見送るといった具合に
過度に警戒しなくても大丈夫なのではないでしょうか。
当社は無料でサンプル請求も承っているので、是非お気軽にお問合せください。