リアル人工芝を野球で使うデメリット
今回は野球場の人工芝のダークサイド、 つまりデメリットについて書きたいと思います。
技術の向上や維持費の安さ、手入れの簡単さから、
様々なスポーツの場面でも使われるようになってきた人工芝ですが、
それでも様々な「デメリット」がささやかれています。
今回取り上げるのは、野球における、
人工芝のデメリットです。
東京ドームをはじめ、様々なプロ野球の球団の本拠地にも
人工芝が使われるようになってすでに10年以上経過しています。
そんな風に人工芝がすっかり野球界に浸透している現状、
どんなデメリットがあるといわれているのでしょうか。
まずよく言われるのが、クッション性の悪さ対する評価です。
ロングパイルの人工芝は、
長めのパイル(芝の部分)の間にゴムなどをクッション材として
埋めることで、この問題に対処しようとしています。
しかし、人工芝の下はコンクリートをはじめとしたハードな地盤で、
その上に敷いていることが多いため、少なからず、土の上に生える
天然芝に比べて固く、それが選手の足腰への負担になるとも
言われてるのです。
ダイビングキャッチができない、
スライディング等でやけどの危険がある、
選手の寿命を縮める、と散々ないわれようをする人工芝ですが、
ではどうしてこんなにも球場で使われるのでしょうか。
リアル人工芝をはじめとした人工芝の一般的なメリットには、
水はけがいい、一年中美しい、草刈りの手間が不要、
水やりや肥料も不要といった、維持が楽な点などが
あることはご存じだと思います。
野球、とくに東京ドームをはじめとしたプロ野球などを
行う球場の場合はこれに加えて、プレー時のイレギュラーが少ない
(地面にバウンドしたボールの動きが安定する)ことが
メリットとして加わります。
もう一つ球場を人工芝化することの大きなメリットに、
野球以外の競技やイベントなどにも会場を流用できる
ということがあげられます。
天然芝の場合、他競技やイベントを開催すると、
芝へのダメージが避けて通れないため、
ダメージを受けにくい人工芝を利用して、野球のオフシーズンでも、
球場としての収益を上げることができる仕組みを作っているようです。