人工芝のデメリットを知っていますか?
人工芝は天然芝の芝生のように、水やりや草刈り、草むしりなどの面倒なメンテナンスの必要がなく、とってもラクチン。
芝刈りって本当に面倒なので、それがないだけでも、手間が省けて、お手入れは本当に簡単ですよね。
天然芝では、緑を維持するために、肥料などを使わなければいけませんし、私たちが思っている以上にメンテンナンスは面倒と感じるかもしれません。
また、人工芝には耐久性もあるので、天然芝よりも長持ちする製品も多いです。
校庭に人工芝の施工を検討する学校もありますし、新築物件で、駐車場の外構に人工芝を設置するお宅も増えています。
屋上に人工芝を敷いて、景観をよくするお店などもあり、メディアでも広く紹介されていますよ。
犬などペットを飼われているご家庭であれば、犬が走り回ると地面を掘って、人工芝がすぐに剥げてしまって長持ちしない…とお悩みの方も多いでしょう。
しかし、人工芝であれば、天然芝と比較して、耐久性があるので、定期的な芝交換の頻度も少なくてすみますし、経年劣化もしにくく、丈夫です。
DIYが得意な人であれば、エクステリア外構などを行う業者に依頼しなくても人工芝を自分で施工することもできるでしょう。
施工作業はそれほど時間はかかりませんし、手間になることはありません。
そんな魅力的な人工芝ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットをきちんと考慮した上で、人工芝を選ぶことで失敗も少なくなりますよ。
では、人工芝のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
ここで、人工芝のデメリットについてまとめてみましょう。
デメリット1、価格が天然芝に比べて高い
現在発売されている人工芝は、かなり高性能で以前に比べるとほとんどデメリットはありません。
お庭はもちろん、土がないコンクリートの上にも敷くことができますし、日当たりの悪い場所でも枯れることもないです。
マンションにお住まいの方では、ベランダに設置する場合もあり、部屋から見える緑の人工芝に心が穏やかになるというリラックス効果も得られます。
本物の天然芝では、季節によって枯れてしまう可能性があります。
しかし、人工芝であれば、季節が変化しても、冬になっても緑の芝状態を維持できるんです。
これは人工芝ならではの魅力といえるでしょう。
その中でも気になる点をあげるととすれば、やはり価格面でしょうか。
天然芝に比べると、人工芝はどうしても割高になってしまいます。
もちろん選ぶ人工芝の種類によって価格はピンキリですが、平均的な相場を見てみると天然芝よりも高いことがほとんどです。
ただ、耐久性を考えると、人工芝の方が天然芝よりも断然持ちがよいでしょう。
経年劣化がしにくく、丈夫なので、張り替えが長い間不要という商品も多いです。
人工芝の製品の中には、耐久年数が10年というものもあります。
1回に支払う金額は、天然芝に比べると高くなりますが、コストパフォーマンスで考えると人工芝はかなりよいでしょう。
庭やベランダに敷く人工芝であれば安価なものよりも、高くても性能がよいものを選ぶ人が多いでしょう。
また、人工芝を設置する時には、人工芝を敷く前に下地を作る整地作業が必要になります。
この整地作業や、防虫シートや防草シートなどの初期費用、施行費用などがかかることもあります。
デメリット2、きちんと施工をしないとカビが生えたり、水はけが悪くなったりする
人工芝を敷く時には、きちんと下準備をしないと、カビが生えたり、水はけが悪くなったりするトラブルが発生します。
例えば、整地をする時に、雑草や石ころなどが残った状態で終えてしまい、人工芝施工時にそのままの状態で芝を
設置してしまうと、雑草が生えやすいですし、カビや虫などが発生する可能性もあります。
また表面をしっかり圧をかけて固めていないと、雨などで水を含むと土壌が柔らかくなり、人工芝が凹凸になったり、水はけが悪くなってカビが繁殖したりすることもあります。
人工芝を施工する時には、整地作業、下準備をしっかりとすることが大切です。
ある程度の状態で、適当に下準備をしてしまうと、失敗してしまいます。
素人でも設置はできますが、心配な場合には、プロに作業を頼んだ方が安心でしょう。
雑草が残っていると、雑草が人工芝の端から生えてくることもあるので、除草剤を使うのもおすすめですよ。
デメリット3、四季にそぐわない
人工芝は、天然芝のように、季節によってパイルが枯れたり、色が変わったりすることはありません。
この四季に沿わないルックスが気になるという点もデメリットと言えます。
人工芝は天然芝とは異なり、一年中綺麗な緑色をしているため、四季の香りを感じることができません。
ただ、最近では天然芝に似せるために、わざと枯れた色の芝葉を混ぜて、よりリアルに近づけた人工芝も登場していますよ。
枯れた天然芝よりも、1年中綺麗な緑色を見せてくれる人工芝は、庭の見た目もよくなりますし、気分も向上します。
緑のパイルは、人を元気にさせてくれますし、景観もよいので、人気がありますよ。
デメリット4、人工芝は掃除が面倒?!
お庭に他の植物がなければ、特に掃除やお手入れは大変ではないのですが、お庭に落葉樹があるとちょっと大変かもしれません。
人工芝の葉の部分に、葉っぱが落ちてしまうと拾うのがなかなか大変です。
掃除をするのが面倒と感じる人もいるかもしれませんね。デッキブラシなどを使って、芝を立たせて、芝の間に挟まった葉っぱを取り除くとよいでしょう。
汚れが気になった時には、水洗いをしてデッキブラシで軽くこする程度で、綺麗になりますよ。
デメリット5、人工芝が凸凹になってしまう可能性がある
そしてもう1つ忘れてはいけないのが、水はけの悪い土の場合、人工芝が凸凹になってしまうことがあります。
水はけのよい土であれば特に問題ないので、庭の土が水はけがよいのかどうかは、設置する前に確認しておきたいですね。
また排水がきちんとできているかどうか?は人工芝を施工した前後で確認するようにしましょう。
デメリット6、火に弱い、熱がこもりやすい
人工芝の素材はポリエチレンなどの化学繊維を原料としているため、夏場などは炎天下にさらされると、熱を貯めやすく、人工芝がものすごく熱くなってしまうことがあります。
裸足で人工芝の上を歩くと、やけどしてしまうこともあるので注意が必要でしょう。
また、火に弱く、すぐに燃えてしまうので、火を使った遊びは人工芝の上ではできません。
非常に危険です。
バーベキューや花火をお庭でしたい!という方も多いでしょうが、人工芝を敷いている場所ではしないようにしてくださいね。
デメリットを考慮した人工芝選びをしよう
人工芝には価格面、四季の代わり映えがしない、夏場の熱気がスゴイ、落葉樹などの葉っぱが落ちた時の掃除が大変などのデメリットは存在します。
しかしそのデメリットを考慮しながら、人工芝選びをすれば、デメリットよりもメリットをより強く実感できるはずです。
特に価格面などは大きな難点になるものの、高性能でもリーズナブルな人工芝も増えていますし、何より天然芝よりも人工芝の方が耐久性に優れています。
メンテナンスの手軽さなどを加味しても、人工芝はコストパフォーマンスのよい製品と言えますね。
デメリットのポイントを抑えて、人工芝選びをすれば、天然芝よりもらくちんだということがすぐに実感できるでしょう。
まとめ
人工芝ブームに伴い、私たちはいろいろな場所で人工芝を見る機会、触れる機会が多くなっています。
新築の庭の外構にする人のほか、マンションのバルコニーや、屋上に敷くご家庭、さらには部屋の中、駐車場の目地に人工芝を敷き詰めているケースもあるでしょう。
また住宅以外にも、サッカー場や野球場、犬の遊び場であるドッグランなどでも人工芝を使っていますし、商業施設の室内、最近では学校や幼稚園、保育の園庭や校庭にも人工芝を導入するケースがあるんです。
人工芝人気から、たくさんの種類の人工芝が販売されています。
その中から人工芝を選ぶ時には、まずはデメリットを考慮するべきです。
人工芝はメリットが多い製品ではあるものの、もちろんデメリットも存在します。
デメリットをしっかりと理解しておけば、何かトラブルがあった時にも想定内ですし、すぐに対応できますよ。
デメリットを分かった上で、人工芝選びをすれば失敗もなくなるでしょう。