人工芝を設置する際に接着剤はどう使う?必ず必要?
最近はDIYで人工芝を設置する方が増えてきています。
人工芝の設置方法で調べていると、必要なものに接着剤と書いてあることがありますよね。
果たして、人工芝を設置する際に接着剤は必ず必要なのでしょうか。
どのように接着剤を使っていくのかなどをまとめていきたいと思います。
人工芝用の接着剤って何?
人工芝用の接着剤はどのようなものが使われているのか、その種類をご紹介していきます。
両面ブチルテープ
『人工芝用両面テープ』などとも呼ばれています。
人工芝のサイズに合わせてカットして使っていきます。
ジョイント部分に使う場合は、両面テープが人工芝の中央にくるように設置します。
2枚の人工芝を張り合わせたら、ジョイント部分をしっかりと転圧して剥がれてこないようにしましょう。
しっかりとくっついたら芝目をなじませて完成です。
ブチルテープは、全天候型、防水と言われていますが、接着の強度に少し不安が残ります。
屋内で使用する場合はブチルテープだけでもいいですが、
屋外に施工する場合は強度を上げるために、他の接着剤との併用が望ましいでしょう。
また、コンクリートに貼ると剥がす際にブチル素材が残ってしまうこともあるので、
注意しなければいけません。
ウレタンボンド
人工芝の専門業者が最もよく使っているのがウレタンボンドです。
当社もウレタンボンドをメインで使用しています。
ジョイント部分が目立ちにくくキレイに仕上がるのが特徴です。
注意点は、ウレタンボンドは速乾性なので、効果的な接着効果を求めるなら
リードタイムを季節ごとに考える必要が出てきます。
DIYで使用する場合は、人工芝の上にこぼしたり、はみ出したりしないように気を付ける必要があります。誤って人工芝に付着してしまったり、はみ出した場合は、接着剤が硬化する前にパーツクリーナーというスプレーを拭きかけて布で拭き取ればリカバリー可能です。
床材用セメダイン
手軽に購入できることから、DIYで設置する場合によく使われています。
使いやすいのはメリットですが、プロ目線で見ると接着が弱い感じがするので、
当社では使用はしておりません。
しっかりと接着しないと、風でめくれて人工芝が飛んでしまった
といったケースもあるので、屋外に施工する場合は充分に気をつけてください。
シリコンシーラント
シリコンシーラントも接着効果があるので、DIYで使用する方が増えています。
当社も細かな部分に使用することがあります。
当社のオリジナル両面テープ
当社はオリジナルの人工芝用両面テープもご用意しております。
人工芝を専門としている業者だからこそ作ることができた施工にぴったりの両面テープです。
5cmx20m巻の高粘着両面テープで、凹凸分に粘着性を高めるために
テープ厚を2mmにしてあります。
なぜかというと、人工芝の裏面には縫い目の盛り上がりがあり、
通常の両面テープは1mm以下で厚みがないので、面で接着するのが難しいという側面があるからです。
その点、当社のオリジナル両面テープは、厚みが2mmあるので、
面での接着が可能となり接着強度が高くなります。
どういう時に人工芝に接着剤を使う?
では、どのようなシーンで人工芝に接着剤は使われるのでしょうか。
人工芝の施工時によく接着剤が使われるシーンを挙げていきます。
人工芝のジョイント部分
人工芝に接着剤を使うのは、主にジョイント(繋ぎ目)部分です。
プロの人工芝業者は、土の上なら接着によるジョイントをしますが、U字ピンでジョイントを行うことも可能です。DIYで施工する場合はU字ピンの方が施工が手軽なので、U字ピンを選んでもいいと思います。
ただ、接着剤でジョイントした方が強度が高くなり、完成時の見栄えも格段に良くなります。
DIYではなく、業者に依頼して人工芝を設置するなら、接着でジョイントするかU字ピンなのかを確認して、接着でジョイントをしてくれる業者を探した方がいいというぐらいに仕上がりに差が出てくる箇所となります。
コンクリートの上に敷く場合
コンクリートには両面テープを使って接着していきましょう。
中には、人工芝の裏面全体に接着剤を塗って貼り付ける業者もいますが、裏面全体をボンドで接着してしまうと張り替え時に剥がせなくて困ってしまうことになります。
なんとか剥がせても、人工芝裏面のコーティングのゴムが残って、それを剥がすにはバーナーで炙って除去するか、コンクリート自体を壊さなければいけないととんでもない事態になります。
そのため、手軽な手段には思えますが、コンクリートに接着剤を使って人工芝を設置するのはNGと思っておいてください。
ベランダに敷く場合
こちらも上記と同じです。
ベランダのコンクリートにウレタン系接着剤で接着してしまう業者もいますが、張り替え時に大変な思いをすることになるので、こちらも施工時は両面テープを使って接着していきましょう。
人工芝に接着剤は必ずいる?
接着剤の使用は注意しなければいけないことも分かってきました。
それでは、人工芝を設置する時に必ず接着剤は必要なのかも見ていきましょう。
お庭のジョイント部分で使う
お庭に人工芝を施工する場合、ジョイント部分に接着剤が必要となります。
ですが、DIYで設置を行う場合は、先ほどもお話ししたようにU字ピンを使っても大丈夫です。
無理して接着剤を使うと、かえって仕上がりに影響が出てしまうことがあるからです。
ただ、接着剤を使った方が強度が高くなるので、日頃からDIYをよくされていて、慣れている方は接着剤を使ってみてもいいでしょう。どちらが施工しやすいか選んで使い分けてみてください。
コンクリートの上やベランダでも両面テープでもできる
コンクリートやベランダなどU字ピンが打てない箇所は接着剤が必要だと思われるかもしれませんが、その場合は人工芝用の両面テープで対応が可能です。
両面テープだけでは、屋外だと強度に不安が出てきますが、排水面の邪魔をしないよう気を配りつつ両面テープで補強したり、端に家具を置くなどして強風対策を行ってみてください。
接着剤の使う場合の注意点
接着剤を使う場合、どのようなことに気をつけるかもまとめていきます。
設置する場所に合った接着剤を選ぶ
接着剤を使う場合、設置する場所に合わせたものを選ぶのが必須です。
コンクリートやベランダ部分に接着剤は適さないとお話ししてきました。
くっつけたら剥がす時に困るような場所には、接着剤は使わずに
人工芝用の両面テープなどで対応していきましょう。
跡が残らないか注意
両面テープもそうですが、素材によってはどうしても跡が残ってしまうことがあります。
接着剤の場合は、剥がす際には必ず跡が残るでしょう。
跡が残って困らないかどうかも考えて使う必要が出てきます。
例えば、いずれ退去する予定のある集合住宅のベランダなどに、接着剤を使って設置をすると、復旧できずに退去の際に高額請求をされてしまうことも考えられます。
U字ピンと接着剤、どう使い分ける?
人工芝を設置する場合、U字ピンと接着剤のどちらを使うか迷われるかもしれません。
この違いについて、もう少し踏み込んで見ていきましょう。
扱いやすいのはU字ピン
DIYで設置をする場合、初心者の方でも扱いやすいのはU字ピンです。
接着剤を使ってジョイント部分を目立たないようにキレイに仕上げようとする際、
人工芝同士の隙間が重要になります。
これは慣れていないとすぐに固まってしまう接着剤では難しいかもしれません。
接着剤だと貼り着けたら剥がせないので、隙間が広い、
狭いとなったとしても調整ができない一発勝負となってしまいます。
実はこれらの技術は業者でも半分ぐらいしか持ち合わせておりません。
業者でも接着剤で施工ができないため、U字ピンでDIYレベルの施工をするところもあるのです。
U字ピンなら業者でもDIYでも仕上がりに大きな差は出ないので、
業者に依頼をする際は何で接着するかを事前に尋ねると安心できます。
強度なら接着剤
DIYならU字ピンの固定で大丈夫ですが、強度面で考えたらやはり接着剤でしょう。
子どもやペットが遊んでいて、万一U字ピンが外れてしまったら…
と考えると、それも怖いですよね。
U字ピンは強く打ちすぎると地面が凹み、U字ピンを打ったところだけ
点々と凹みが目立ち、見栄えに影響が出てしまいます。
接着剤は打ち付けるわけではないので凹みは生じませんし、
点で固定するU字ピンとは違って接着剤を使用すると人工芝自体が面となるので強度が高まります。
キレイに仕上がり、強度もあって、安心して人工芝が使えるのは
やはり接着剤を使っての方法でしょう。
接着剤を使った場合のデメリット
では、接着剤を使った際に起きるデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
付着した箇所に跡が残る
うまく接着剤で接着できず、はみ出したりした場合、
付着した箇所が固まってしまったり、汚れとなってしまう場合もあります。
接着剤のカピカピとした感じは目立ちますよね。
しかし、接着剤が付着してしまっても、そのまま放置をせず
パーツクリーナーなどですぐに拭き取るようにすれば跡を残さずに対処することも可能です。
万一、予期せぬ箇所に接着剤が付いてしまったら、すぐに拭き取るようにしていきましょう。
取り扱いに注意が必要
接着剤はシンナー系の成分もあるので、取り扱い時には吸い込まないように気を付けてください。
あとは、繰り返しにはなりますが、こぼさない、付着させないという注意が必要です。
人工芝の上に少し付着するくらいならいいですが、
たくさんこぼしてしまったら、もう人工芝は使えなくなってしまいます。
自分で接着剤を使ってDIYを行うのであれば、充分に注意しながら慎重に作業を進めていきましょう。
人工芝を取り入れて快適なお庭生活を送ろう!
人工芝と接着剤の関係はお分かり頂けましたでしょうか?
接着剤を使うのは、お庭に人工芝を設置する時ですが、
かなりの技術を要するので業者でもうまく取り扱えないことがあるものです。
また、コンクリート部分やベランダには接着剤を使用してはならず、
万一使ってしまうと張り替え時や退却時に大変なことになってしまうので、
充分に気を付けなければいけません。
これらを踏まえつつ、人工芝をお庭やベランダに導入して
快適な人工芝ライフを是非楽しんでみてはいかがでしょうか?
当社は無料サンプル請求も行っておりますので、お気軽にどうぞ!