お庭の整地作業はどうしたらいい?失敗しない方法はコレ!
人工芝をDIYで設置する場合、人工芝本体を敷く作業よりも要となってくるのが整地作業です。
しっかりと土台作りができていないと、せっかく人工芝を敷いても
地面にガタつきが出て、快適に人工芝を使うことができなくなります。
そんな不具合に悩まされることがないよう、しっかりと整地作業を行っていくことが大切です。
当記事ではそんな整地作業のポイントを分かりやすく解説していきたいと思います。
整地作業って何をするの?
整地作業は、人工芝の仕上がりを左右するとても重要な工程です。
どのような作業なのかを簡単に言うと、地面を平らに固めることを指します。
また、その作業のことを『転圧』とも言います。
人工芝の上をどれだけ駆け回っても、地面がガタつくことがないように、
必要ならば下地材も使いつつ、しっかりと押し固めていくことが大切です。
整地作業ができていないとどうなる?
整地作業がきちんとできていない状態で人工芝を設置してしまうとどうなってしまうのか解説していきます。
地面がガタつく
地面がしっかりと押し固められていないと、使っていくうちに地面にガタつきが出てきてしまいます。
地面に歪みが生じると、人工芝がよれてしまったりと見た目にも影響が出たり、落とし穴状態で窪んだ部分につまづいて転んでケガをしてしまう恐れがあるので気をつけなければいけません。
人や物の重さで地面がへこむ
整地作業ができていないと、上から圧力が加わった時に、
その重さで地面がへこんでしまうことがあります。
特にスポーツ目的でお庭を活用する場合、かなりしっかりと固めないと
次第にへこんできてしまうでしょう。
地面をならす場合、トンボやブロックで押し固めることもできなくはないですが、
スポーツ用など激しく動き回る場合は転圧機を使って押し固めていくのが必須となります。
雑草が生えてくることがある
地面にガタつきがあると、しっかりと防草シートを貼ってあったとしても、
へこんだことによって生じた隙間から雑草が生えてきてしまうことがあります。
こうなると直すのがかなり手間となるので、快適に人工芝を使っていくためにも、
整地作業は非常に重要となるのです。
下地の種類
人工芝の下地とは文字通り、人工芝の下の素材のことを指します。
どこに人工芝を設置するかで下地は変わってきますが、
ここではよくある人工芝の下地の種類3つを見ていきましょう。
土の下地
お庭に人工芝を設置する場合、多くは下地は土となります。
天然芝が既に生えている場合は、天然芝を剥いでから下地作りを始めていきましょう。
下地の整え方は、トンボ、ブロック、転圧機などで、しっかりと地面を押し固めていく方法となります。
砂利の下地
砂利は様々な形があり、ゴツゴツとしているので、その上に人工芝を敷くのは安定が悪く、人工芝がめくれたりズレたりしてしまうことがあるので、人工芝の下地としては不向きだと考えられています。
しかし、中にはお庭の下地が砂利という場合もありますよね。
砂利の上に人工芝を敷く場合、砂利を撤去するのがおすすめです。
そのまま敷いてしまうと、転圧ができないため、仕上がりが波を打ったようなでこぼこの状態になってしまうことが懸念されます。
そのため、なるべく小石を取り除いて人工芝を設置するようにしていきましょう。
コンクリートの下地
ベランダなど、下がコンクリートの上に人工芝を設置する場合、
人工芝用の両面テープを使って接着していきます。
その際に、粘着力が弱くなってしまわぬようホコリなどを除去し、
キレイにしてから接着するようにしてください。
サイトによっては、接着剤で人工芝を設置するように書かれているところもありますが、接着剤を使ってしまうと、人工芝を取り外す時にとても苦労します。
必ず跡が残りますし、無理やりにでも剥がせない場合もあるので、賃貸物件ならもちろん、自身の土地であってもコンクリートに接着剤を使うのはやめた方がいいでしょう。
整地作業を行おう!
では、いよいよ実際に整地作業を行っていきましょう。
整地作業の進め方を解説していきます。
整地作業に必要な道具
まずは整地作業に必要な道具を挙げていきます。
工程ごとに使う道具も違うので、工程別にまとめます。
〇雑草や石を取り除く作業
- 鎌
- 熊手
- ふるい
〇土を耕す作業
- シャベル
- くわ
〇地面が水平かを調べる作業
- 水平器
〇地面を平らにする作業
- トンボ
- 転圧機
挙げたもの全てが必ず必要なわけではありませんが、あると便利なものとなっています。
整地作業の手順
整地作業の手順も見ていきましょう。
まずは庭に生えた雑草を鎌などを使って取り除いていきます。
一緒に5cm以上の石も取り除いていきましょう。
作業の邪魔となりそうな草やゴミなども全て撤去していきます。
土ならしでは、地面を平らにしていきます。
ここでの地面を平らにするということは、全体を同じ高さにする事ではありません。
通常、お庭は水が流れやすいように、やや勾配があるものです。
なので、それに沿って、地面が滑らかになるようにトンボなどを使って整えていきます。
ある程度、地面が平らになったら、土を固めていきます。
地面を固める作業は、スコップやレンガで叩くか、板の上に乗って踏み固める方法があります。
しかし、作業する範囲が広い場合や、お庭でスポーツなどの激しい動きを行うのが目的の場合は転圧機を使って、しっかりと押し固めると安心です。
整地作業の費用
整地作業の費用は、用意した道具代ということになります。
熊手やシャベルが元からあれば用意は不要ですよね。
全て揃えたとなると、転圧機を含めずに最低でも7,000円程度が目安となるでしょうか。
転圧機は、ホームセンターなどで1日1,000円程度からレンタルが可能となります。
そこまで費用はかからないので、先のことを考えると転圧機を借りて整地作業を行うのがおすすめです。
ちなみに整地作業を業者に依頼した場合、平地で特別な撤去作業などが発生しない単純な整地作業であれば、一般的な相場は10平米あたり3,000円~6,000円程度となっています。
人工芝も自分で敷ける!
整地作業が行えれば、あとは人工芝を敷いていくのみです。
工程の難しい部分は終えたので、人工芝自体も自身で設置が可能です。
その手順も見ていきましょう。
手順紹介
人工芝を設置する際の手順を簡単にまとめていきます。
今は、整地作業まで終えたところなので、その続きとなります。
整地作業の続きは、
- 防草シートを敷く
- 人工芝を仮置きする
- 人工芝同士を繋ぎ合わせる
- 人工芝を釘打ちする
という手順で進めていきます。
雑草が生えてくるのを防ぐ防草シートを敷き、その上から人工芝を敷いて、
風などで飛ばされないよう固定をしていきます。
この説明だけではお伝えできないので、詳しくは以下の動画をご覧ください。
また、こちらの記事でも詳しい工程をご確認頂けます。
DIYで設置すれば施工費を節約できる
人工芝を自分で敷けば施工費用を節約できます。
また、自分の好きなタイミングでいつでも施工が可能なのも魅力です。
ネットで見て頂ければ分かりますが、人工芝の価格はピンキリです。
予算があると思うので、どこを節約するかですが、人工芝のランクを落とすぐらいなら自力で人工芝を敷いて、施工費用を抑えた方が得策だと思います。
人工芝は長く愛用していくものとなるので、品質のいい人工芝を選ぶのにこだわりたいところです。
品質のいい人工芝は、
- 芝密度が高い
- 機能性が高い
などが挙げられます。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
難しい整地作業だけ業者に依頼するのもいい
自力で設置が難しいと思った場合、一部を業者に依頼するのもアリです。
その場合、難しい整地作業を業者に依頼されてはいかがでしょうか。
自身で行う施工手順がかなり楽になるはずです。
防草シート不要の『Drainage Pro』を選ぶと更に簡単
人工芝を設置する手順に『防草シートを敷く』というのがありますが、それは人工芝に開けられている排水穴から太陽の光が差し込んで、そこから雑草が生えてくるのを防ぐためです。
排水穴がある人工芝は必ず防草シートを敷かなければいけません。
この防草シートを設置するの過程が手間だと感じる場合は、
防草シート不要のDrainage proはいかがでしょうか?
ひと手間省けるだけで、工程も楽になりますし、経費削減にも繋がります。
整地作業をバッチリ決めるためのポイントは?
整地作業を自分で行う場合、失敗しないためのポイントを見ていきましょう。
平らにする
下地作り成功の鍵は地面を平らにできるかどうかです。
少しでもでこぼことしていたら、人工芝を敷いた時に歪みが生じてしまいます。
おすすめは、トンボなどで大まかに整地をしてから、
仕上げとして板を使って更に均一にならしていく方法です。
板は、15cm×40~50cmぐらいの大きさで、厚さが1~2cm程度のものを使います。
板を地面にあて、左右に動かして、真っすぐ平らになるように下地作りを行いましょう。
しっかり押し固める
平らの地面を作るためには、しっかりと押し固めることが大切です。
使っていくうちに下地がガタガタになってきたなんて事態を防ぐためにも、
可能なら転圧機を使って地面を押し固めましょう。
レンタル代はかかりますが、転圧機を使って土を固くした方が
土が固くなると雑草や虫の発生も防げるので、費用対効果はあるはずです。
転圧機を使わずに整地する場合は、頑張って踏み固めていきましょう。
レンガブロックなどを使って強固にするのも手です。
強く踏みつけても地面のぐらつきが無いようにします。
そこまで地面を作れたら、もう一度表面をトンボでキレイにします。
ポイントを押さえれば整地作業は自分でもできる!
DIYで人工芝を設置する場合、整地作業は非常に重要な工程となります。
転圧機を使ってしっかり押し固めるか、業者に依頼をするなどして、
長く人工芝を使ってもガタつきの出ないしっかりとした下地作りをしていきましょう。