防草シートを固定するピンはどれくらいの間隔で打つの?防草シートの上手な敷き方と注意点
人工芝を敷く前に、防草シートを敷く必要があるのはご存知でしょうか。人工芝はあらゆる種類のものが販売されていますが、一般的な人工芝を敷く場合、防草シートは雑草が生えてくるのを防ぐために必要不可欠なシートです。
今回は、防草シートを敷くときに重要な、固定ピンの間隔についてご説明していきます。防草シートを敷くには少々コツがいるので、上手な敷き方と注意点についても解説していきますね。DIYでの施工をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
防草シートとは
防草シートとは、その名の通り雑草が生えてくるのを防ぐシートのことです。プラスチック素材を使用した不織布、もしくは織布でできています。
防草シートの役割
防草シートの最も大きな役割は、雑草が生えるのを防ぐことです。ご存知の通り、人工芝には排水穴があります。防草シートを敷かずに人工芝を敷いてしまうと、排水穴から雑草が生えてきます。雑草が生えると以下のような問題が発生します。
- 水分が溜まり、カビや害虫が発生する
- 害虫などを餌にする虫が寄ってくる
- 雑草が人工芝のつなぎ目や隙間を押し広げて目立たせてしまう
このようなトラブルを起こさないためにも、人工芝を敷く前は必ず防草シートを敷くようにしてください。
防草シートの素材と特徴
ひと言で防草シートと言っても、素材もいくつかあります。主な素材は以下の3つです。
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- ポリエステル
3つの素材の中でも、ポリエチレンで作られているものが最も安価で購入できます。熱や紫外線に弱く、寿命も短いですが、低温に強いため寒い冬場でも問題なく使用できます。
ポリプロピレン製のものは比較的安価で手に入りやすく、酸やアルカリに強い特徴があるため、雨によるダメージを受けにくい素材です。人工芝の下に敷く防草シートとしてもよく使われています。熱や紫外線には弱いので、UV加工されているものを選ぶと安心です。
ポリエステル製のものは、3つの素材の中で最も紫外線に強い特徴があります。その分、価格が高めの物が多いです。ただし、雨に弱いので雨ざらしになりやすい場所への使用は注意が必要です。
防草シートを敷く時のポイント
防草シートを敷く前には、必ず雑草を根からしっかり抜いておくことが大切です。根が残ったまま防草シートを敷いてしまうと、雑草が生える可能性や腐敗して害虫が発生する可能性も否定できません。
雑草処理を終えてから、整地作業を行います。しっかり平らにならして転圧することで、人工芝を敷いた時の仕上がりが良くなります。お庭の雑草対策のために使用する防草シートは、基本的に裏表がなく、どちらの面を下にしても防草効果は変わりません。
防草シートを敷く時のポイントがいくつかあるので、ご説明していきましょう。
防草シートの敷き方については、以下の動画でも詳しく解説していますよ!
構造物ギリギリまで敷き、1cmほど被せる
お庭には建物やフェンスなどがありますが、ギリギリまで防草シートを敷くようにしましょう。さらに、1cmほど構造物に被せるようにしておくと隙間から雑草が生えてくるのを防げます。
U字ピンや丸くぎで固定する
防草シートを敷いたらU字ピンや丸くぎで剥がれないように固定していきます。防草シートの固定にはU字ピンを使ってもいいのですが、90mmや100mmくらいの長い丸釘を使っても十分固定できます。U字ピンは値段が高いので、たくさん打つと費用が嵩みます。防草シートの固定には値段の安い丸釘で代用して、U字ピンは人工芝を固定するときに使うと節約になりますよ。
つなぎ目にはテープを貼る
防草シートはつなぎ目を10~15㎝ほど重ねて敷いてきます。合わせ目は15cmほどの余裕を持たせておくと安心です。重ねた部分はシート用のテープを貼って合わせ目を固定します。ここで注意したいのが、固定ピンや釘を打った部分の上からもテープを貼っておくことです。雑草のパワーは強いので、固定ピンがあけた穴の隙間から生えてきてしまうことがあるからです。切込みなどもしっかりカバーして雑草が生えてくるすき間をなくしましょう。
防草シートの固定ピンの間隔は?
防草シートの固定には100cm程度の間隔でピンを打っていきましょう。広い間隔で固定すると、ピンとピンとの間に隙間ができやすくなります。境目は多めに固定した方がめくれる心配が少なく安心です。
50cm間隔でピンを打つ場合、どれくらいの固定ピンを準備したらよいかは、以下の表を参考にご準備ください。
お庭の面積 | おおよそのピンの本数(予備含む) |
---|---|
10㎡ | 70本(7本/㎡) |
20㎡ | 125本(6.25本/㎡) |
30㎡ | 185本(6.16本/㎡) |
40㎡ | 240本(6本/㎡) |
50㎡ | 295本(5.9本/㎡) |
ピンを打つ間隔を狭くすれば、より隙間ができにくくめくれる心配もなくなりますが、その分費用と手間がかかります。平地の庭に防草シートを敷くなら、あまり密にピンを打たなくても50cm程度の間隔で問題ないでしょう。
防草シートの選び方
防草シートの選び方には次の3つのポイントを意識して選ぶようにしましょう。
- お庭の雑草の種類(尖っている葉先の物が多いかどうか)
- 織密度と遮光性の高いもの
- 人工芝の耐用年数と合ったもの
お庭の庭に葉先の尖った雑草(スギナなど)がよく生えてくるという場合は、防草シートを突き破って雑草が生えてくる可能性があるので、織布タイプよりも不織布タイプを選ぶようにしましょう。また、なるべく織密度が高く遮光性の高い防草シートを選ぶようにしてください。織密度の低い人工芝は、日光が地面まで届いてしまい、防草シートの下で雑草が育ってしまいます。引っ張るだけで透けるような密度の低い防草シートは、強度も高くないので避けることが大切です。
人工芝の耐用年数ばかりに気を取られて、防草シートの耐用年数を気にしていなかった!という方も多いでしょう。防草シートにも耐用年数があります。最近の商品には防草シートの耐用年数の記載があるものが増えているので、確認して購入することをおすすめします。
防草シートの選び方については以下の動画でも詳しく解説しています。
防草シートを敷くのが面倒という方におすすめの人工芝はコレ
防草シートを敷く方法やコツをご紹介してきましたが、「何だか難しそうだし面倒だな」と感じた方もいるかも知れません。そんな方におすすめの人工芝があります。その名もフィールドマジックのProシリーズです。Proシリーズは以下の人工芝からお選びいただけます。
- 家庭用人工芝エクスターフPro
- ペット用人工芝ペットターフPro
- スポーツ用人工芝グランターフPro
これらのProシリーズは、独自の排水技術である「ドリネージュ技術」を採用しています。一般的な人工芝は、排水穴から排水します。人工芝の裏面を見ると小さな穴がいくつか開いているのが確認できますよね。
一方、ドリネージュ技術のProシリーズは面全体から排水します。水分が人工芝をそのまま通り抜けていくイメージです。排水穴からの排水ではないため、Proシリーズには排水穴はありません。つまり、排水穴から雑草が生えてくる心配がないのです。
Proシリーズの人工芝を使えば、防草シートを敷かなくても下地に日光が届かず雑草が生えてくるのを抑えることができます。排水力が高く、防草シートを敷く手間も省けて、防草シート分の費用も節約できるので非常におすすめです。
Proシリーズの詳細についてはこちらからご確認いただけます。
防草シートを上手く敷けば、人工芝を敷いた時の仕上がりは段違いに良くなります!
防草シートを上手く敷けば人工芝の持ちも良くなり、なにより仕上がりが段違いに上がります。防草シートを正しく選んで、今回ご説明したポイントを押さえて敷いていきましょう。DIYで防草シートを敷くのは大変だと思われる方は、ドリネージュPro シリーズをご検討くださいね。
フィールドマジックでは人工芝の無料サンプル請求が行えます。実際に手に取って、他との違いを実感してください。防草シートや人工芝の施工についてのご相談はお気軽にお問い合わせください。