人工芝で健康被害が出る?!その噂の真相を徹底解説!
お庭やベランダに人工芝を施工したら、お子さんやペットなどご家族みんなで活用したいですよね。でも、そんな人工芝で健康被害が出るという噂を耳にしたことはあるでしょうか。
なぜそのような噂が囁かれているのか。その噂は本当なのかを当記事で詳しく解説していきます!
人工芝で健康被害?!
人工芝で健康被害が出ると囁かれ始めたのは2016年頃です。
それ以前から発がん性があると言われていたのですが、その頃にアメリカ政府が調査をすると発表したのです。
一体どういう流れだったのかをまずは見ていきましょう。
ゴールキーパーを中心にサッカー選手ががんになった?
事の発端は2009年のことです。
ワシントン大学女子サッカー部に所属しているゴールキーパー2人が、悪性リンパ腫の診断を受けました。若い女性が同時に悪性リンパ腫になるなんて驚きですよね。
彼女たちを見た看護師は「もしかして、あなたたちゴールキーパーをしている?」と尋ねました。なぜかというと、その週、彼女たち以外に4人ものゴールキーパーを務める選手たちが入院してきたからです。
ゴールキーパーに健康被害が重なるのはどうしてなのでしょうか。
疑問に感じたワシントン大学女子サッカー部のヘッドコーチが調査をした結果、大学生のサッカー選手で病気になった選手は38人。そのうち34人がゴールキーパーで、血液性のがんであるリンパ腫や白血病を全員が患っていることが分かったのです。
原因は人工芝ではなく充填材と判明
若い選手が集団で血液性のがんを発症するなんて尋常ではありませんよね。前出のヘッドコーチは、ゴール前で激しく攻防している時、黒いゴミ屑が散って舞っていることに気づきました。
「この黒い屑が発がん性物質に違いない」と見立てたのですが、その見立ては的中しています。
黒いゴミ屑とは、人工芝に使われている充填材ということが分かりました。
これまで、人工芝に発がんの原因があると疑われていたのですが、健康被害のリスクがあるのは人工芝ではなく、そこに使われている充填材に問題があったのです。
ゴールキーバーに集中してガンにかかった原因は、シュートされたボールをセーブするために地面にスライディングしたり飛び込むことが多いポジションのため、人工芝に充填されている発ガン性ゴムチップを口や鼻から吸い込む機会が多かったのが理由だと分かっています。
人工芝の充填材ってなに?
充填材って何?とピンと来ない方も多いと思います。充填材とは、人工芝の裏側に加工されているもののことを指します。
人工芝の裏側を見たことがありますでしょうか?表面は樹脂で作られた芝葉が茂っていますよね。その裏側は、重みのある黒いゴムチップが使われているものが多いです。
人工芝における充填材の役割は?
では、なぜ人工芝に充填材が使われているのか、その役割について解説していきます。
クッションの役割をしている
人工芝といえばふかふかの感触が特徴ですよね。ふかふかしているからこそ、天然芝と比べても引けを取らない気持ちのいい感触が味わえます。
人工芝のクッション性を上げるには、
- 芝葉を長くさせる
- 芝密度を上げる
- 充填材で厚みを持たせる
などが挙げられます。スポーツ用の人工芝は、砂とゴムチップの充填材を使ってクッション性を出していることが多いです。
充填材はスポーツ用人工芝に使われる
充填材は、主にスポーツ用の人工芝に使われています。では、スポーツ用の人工芝と家庭用の人工芝は何が違うのでしょうか。
1番のポイントは、先ほどもお話ししたように、クッション性です。クッション性がよくないと、選手はケガをしてしまうリスクが出てきます。通常、人工芝のクッション性を上げようとすると、人工芝の芝葉の長さで調節をします。
芝葉が長いとその分ふわふわの感触になりますよね。
しかし、スポーツの場合は芝葉が長いと、蹴ったボールが芝葉に引っかかって止まってしまうなど、何かと問題が出てきてしまいます。長い芝葉の上で走るのも、芝葉に足を取られてしまう恐れがあるので危険です。
では、スポーツ用の人工芝にクッション性を持たせるにはどうしたらいいのかというと、代わりに充填材で柔らかくさせる方法です。
そのため、スポーツ用の人工芝には充填材が使われていることが多くなっています。
以下の記事もご参照ください。
人工芝には充填材が必ず使われている?
充填材が健康被害を与えるかもしれないと聞くと不安になってしまいますよね。人工芝には全て充填材が使われているのでしょうか。
スポーツ用の人工芝は、前述の通り充填材が使用されていることが多いのですが、家庭用の「リアル人工芝」といわれる製品にはほぼ充填材は使われておりません。
ただし、ゴムチップの充填材は使われていなくても、密度の低い人工芝だと砂や貝や廃材、珪藻土の粉末などを入れる場合もあります。ペット用人工芝として消臭砂を充填する製品もありますよ。
健康被害が出るリスクはほぼないと言ってもいいですが、こうした中の粉末が舞ってしまったものを吸い込むことはあるので、喘息持ちなど呼吸器が弱い方は気を付けた方がいいかもしれません。
廃タイヤが使われていなければ大丈夫
実は、健康被害のリスクがあるのは全ての充填材ではありません。例のアメリカで問題となったのは、古いゴムタイヤを使っている充填材でした。
古いゴムタイヤには鉛や銅、カドミウムといった重金属類が含まれています。
それらが健康被害を与える有害物質ということが分かりました。充填材は、古いゴムタイヤを使用していないタイプのものもあります。
そのため、スポーツ用の人工芝の全てに恐れることはありませんが、目の前の人工芝の原材料が何かは 目視だけでは判断できませんよね。
余り考えたくないことではありますが、破格に安い人工芝を購入した場合、表記されていなくても古いゴムタイヤのゴムチップが使用されているなんてこともあるかもしれません。
目視では分からないものだからこそ、人工芝を購入するなら信頼できるところから購入する必要があります。
当社の人工芝は充填材不使用!
当社の人工芝は、家庭用向け人工芝からスポーツ向け人工芝までの全ての人工芝を、充填材不使用で製作しています。
充填剤を使わず、カールした茶色のパイルを織り込んで芝葉を立たせることでクッション性を持たせることに成功しています。
詳しくは次の項目でお話ししますが、古タイヤを使っていなくても、ゴムチップが摩耗して飛散したものを吸い込むと喘息などの健康被害を引き起こすこともあります。
しかし、当社の人工芝なら、問題となっている発ガン性物質はもちろんのこと、肺に飛散したゴムチップが入り込む危険性もないので、高い安全性が自慢です。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
古タイヤが使われていなければ健康被害は出ない?
古いゴムタイヤが使われていなければ本当に健康被害が出るリスクはないのか
についても詳しく見ていきましょう。
ゴムは摩耗すると飛散するから吸い込むのが心配
発がん性リスクのある古タイヤが原料に含まれていなくても、
ゴム製品は摩耗すると粉々になる性質があります。
人工芝の充填剤として、ゴムが使われている場合、
使い込んでいくうちに摩耗し、空中へと飛散します。
ゴムの粉が宙を舞ったものを吸い込んでしまうと、肺や気管を傷つけてしまいます。
気管支喘息などを患ってしまうこともあるので、
発がん性のリスクがないとはいえ、余り軽視はできない問題です。
静電気で身体中にくっついて困る!
飛散したゴムチップは静電気を帯び、人工芝の上で遊ぶ子どもたちの身体にくっついてしまいます。
例えば、人工芝のグラウンドでサッカー練習をしている子どもが家に帰ってくると、家中小さなゴムチップだらけになって毎回掃除が大変というご家族の声を頂戴したことがあります。
練習に行くたびに、家の中が汚れてしまうのも考えものですよね。
とはいえ、部屋に入る前に、休む暇なくすぐに着替えを強いるのも疲れているのに可哀想ですよね。できたら、充填剤不使用のグラウンドが増えていってほしいところです。
人工芝でもアレルギーが起きることがある?
人工芝でアレルギーが起きるかもしれないという話はご存知でしょうか。
どういう人が気を付けなければいけないのかお話しします。
ラテックスアレルギーの人は注意!
通常、人工芝の使用でアレルギーが引き起こされることは余りありません。
人工芝の芝葉の部分はプラスチック樹脂でできています。プラスチックは私たちの身近なところにたくさんあり、それによってアレルギーを起こしている人もいないですよね。
ただし、1つだけアレルギーを引き起こす可能性のある物質があります。
それがゴムチップの充填剤によるラテックスアレルギーです。
これまでに輪ゴムやゴム風船、絆創膏などを使って痒くなったり、発疹が出たことがあれば、ラテックスアレルギーを持っている可能性があります。そういった場合、ゴムチップの充填剤を使っている人工芝の使用はやめた方がいいでしょう。
ほとんどの人工芝は裏のコーティングにSBRラテックスが使用されています。ラテックスアレルギーの方やご家族にこのアレルギーがある方は、販売店で裏のコーティング材を確認して下さい。
ちなみに当社の裏側のコーティング剤はポリウレタンを使用しており、引き抜き強度が大変強く、劣化などの耐久性にも強い素材を使用しています。
人工芝の裏側のコーティング剤はほぼラテックスかポリウレタンですが、ラテックスが安価なため90%以上の人工芝はラテックスです。当社のような高機能な人工芝はポリウレタン(PU)を使用しているので、どなたさまでも安心してお使い頂けます。
静電気で不快感
健康被害ではないけれど、地味にツライのが静電気が起きてパチン!と痛みが走ってしまうことです。こちらもできたら避けたいところなので、まずは静電気が発生するメカニズムから見ていきましょう。
人工芝で静電気?
人工芝の芝葉は「ポリプロピレン」や「ポリエチレン」などが使用されているので、空気が乾燥する時期だと、摩擦などによる静電気が起きやすくなります。
空気が乾燥していると、人工芝の上を裸足で歩いただけでパチン!となってしまうこともあります。一瞬のことではありますが、それでも痛みが走るのでできたら避けたいですよね。
静電気の発生を少しでも避けるには、冬場に静電気が起きやすいニットやナイロンの服の着用を避けるのがおすすめです。ニットやナイロンは車のドアなどでも静電気が起きやすいですもんね。
また、同じ「ポリプロピレン」・「ポリエチレン」の素材でも、リサイクル原料とバージン原料の違いで静電気の発生量も変わってきます。
リサイクル原料を使用していると静電気が起きやすいことも分かっています。
当社の人工芝はリサイクル原料を一切使わないバージン原料のみで作られています。
そのため静電気の発生予防にも効果が期待できますよ。
園児が怖がって園庭で遊ばなくなる
園児たちが人工芝の上を駆け回るとものすごい摩擦が起きますよね。そうなると、激しく静電気が発生してしまいます。
その状態で園児同士の身体が触れあうと、あのパチン!が起きてしまい、園児の身体に痛みが走るため、園児がその痛みを怖がって園庭で遊ばなくなってしまうというケースもあります。
同様に、人工芝の上で遊ばせようとペットを屋内ドッグランに連れて行ってみたものの、やはり摩擦でパチン!が起き、それ以降、どのドッグランに行っても人工芝を見るだけで怖がるようになったというケースも耳にします。
せっかくの人工芝なのに、怖がって遊んでくれないようならもったいないので、安心して遊んでもらえる環境を整えてあげたいですね。
静電気の簡単対処法
静電気の発生を防ぐには、洗濯の柔軟剤を100倍くらいに薄めて噴霧するのがおすすめです。
たったこれだけで、静電気の発生を抑えることができるので、空気が乾燥しだしたらメンテナンスで行うと安心です。
なかなかその時間が取れないといった場合は、バージン原料を使っている人工芝の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
充填材不使用の人工芝なら健康被害のリスク0!
人工芝で健康被害を起こさないための1番の方法は、充填材を使用していない人工芝を選ぶことです。それなら、発がん性の心配も、飛散したゴムチップを吸い込んでしまう心配もありません。
フィールドマジックの人工芝は充填材不使用!
どなたでも安心して使って頂ける人工芝になっています。